初めまして、黒一黒と申します。
この度は当方の自主企画『【30作初めから終わりまで必読します】読み合い企画 異世界へのあこがれを詰め込んだ作品、集まれ!【異世界ファンタジー限定】」にご参加いただき、ありがとうございました。
「漆黒の昔方(むかしべ) ~俺のすべては、此処に在る~」読了致しました。
宿命と使命を帯びた少年は、
世にはびこる闇を浄化するために異世界へと渡る。
独自の世界観を構築するため、
オリジナルの言語や設定を緻密に作り込んでおり、
とても丁寧に書かれた作品だと感じました。
ただ、冒頭分から最後まで
世界観の設定というものをキャラクターに説明させる形で書かれているため、
情報が詰め込まれているように読めてしまい、
やや作品に置いていかれてるように感じました。
また、独自の言語やオリジナルの単語について、
その説明するのにもオリジナルの単語や言語が使われているため、
やや想像が追いつかない部分がありました。
ただ、これは一読者としての感想ですので、
参考までに聞き流していただければと思います。
これからも頑張ってください。
作者からの返信
四時間もこの作品のために費やしてくださり、本当にありがとうございました。
設定については作り込み過ぎて自分の表現できる力量を超えているのだな、と思います。
恐らく、自分が独自に作った部分と一般的な部分の境目が認識できなくなっていたのかもしれませんね。自分の中で「分かってもらえるだろう」と読み手に委ねた部分が、実際には伝えられていない、ということだと思います。
異世界ファンタジーはこの一連のシリーズが私の中で大きすぎて、それ以降全く書いていないのですが、今度書くときにはどうやって世界観の設定の説明を読み手に負担なく入れていくか、きちんと考えていきたいと思います。
ご意見、とてもありがたく受け取りました。
そして大変疲れさせてしまったようで、本当に申し訳ありませんでした。
自主企画に参加させて頂き、貴重な意見も頂けたのでとても満足です。
30作読破まであと少しですね。応援いたしております。
今回は足を運んで頂き、丁寧なアドバイスを残していただき、本当にありがとうございました。
初めまして、自主企画「ファンタジー世界の「旅」の物語」の主催です。
非情に読むのが遅いので、こんなに時間が掛かってしまってすみません。
私は本当に「旅」そのものを主体として読んだので、その部分はとても面白かったです。
奇妙な生き物や訪れる土地の様々な人々、しっかり旅に同道してくれるセッカさん。特に彼女はとても魅力的なキャラクターだと感じました。
ただ、これは私の個人的な感覚なのかも知れませんが、主人公にもヒロインにも感情移入できず(特に主人公の精神的成長が浅い)、ミズナさんについてはいつも何も言わないので、最後にあのような決断をした理由が飲み込めませんでした。
彼女の心中はやっと落ち着いたところで、愛すべき夫と子供もいて、元の世界に戻る理由もやっとできた、というところだったと思うので、ラストでかなりの矛盾を感じました。
「旅」というのが人を変える、成長させるものである、という部分は主にセッカさんが体現してくれていて楽しかったです。
作者からの返信
これは一人の親友に読ませるために書いた物語です。
シリーズものの第3作にあたり、第1作、2作を読んだその友人が
「異世界モノというと、行ったり来たりはせず普通は行きっぱなしだから、ちゃんと異世界を旅する物語を書いてみれば?」
と言ったので、「それなら」ということで考えた物語です。
よってテーマは「異世界を旅する」ですので、自主企画に合う、と思って参加した訳ですが……。
……やめておけばよかった……。やはりアカンもんはアカン、という感じですね。
五年前の作品ですので、自分で読んでみてもだいぶんスカスカなんですよね。いま改稿すると恐らく1.5倍ぐらいの文字数になると思います。
なのでもう改稿はしないと決めています……。
さて、で、精神的成長が浅いソータですね(笑)。
これはその通りです。そう意図しています。
この作品は他2作との関係上、エンディングはすでに決まっていましたので、ある意味
『ソータの〝あまり成功とは言えない〟最初の旅の物語』
なんです。
ジャスラの闇を集める、これについてはできたけれど彼自身の旅としては失敗。
その結果、ソータはこの異世界パラリュスでこのあと二十年以上旅を続けることになります……。
感情移入できないと読み続けるのが大変だったのではないでしょうか。不出来な作品で自主企画に参加してしまい、誠に申し訳ありません。
で、水那。彼女の決断の理由はただ一つです。
『女神ジャスラの闇を浄化できるのは自分しかいないから』
です。浄化の力はこの時点で水那しか持っていません。
このあと闇に塗れて破滅に向かうジャスラを放っていくことはできなかった、ということです。
水那は自分ができることとは何か、を旅の間中ずっと探し求めていて、そうして見つけたのが『闇の浄化』というこの世界では水那にしかできないことでした。
これこそが自分のやるべきこと、浄化の力でジャスラを救う、と既に決断していたんですね。
だけど最後にソータの告白があって悩んだのですが、トーマにはソータもケーゴもいる、しかしジャスラを救えるのは自分しかいないから……といったところです。
ソータの告白もあり、止められるのがわかっていたので強行突破しました。実はとても強情で決断力のある水那です。
これが伝わらないのはひとえにこの作品が不出来だからですね。本当にすみません。
セッカを褒めて下さりありがとうございます。
彼女を登場させたことでこの物語の方向性(旅を見届ける者/ちっとも好転しない主人公二人の間をまとめる)が決まったように思います。
長い時間、この作品にお付き合いくださりありがとうございました。
お疲れさまでした。