第7話 この世界で生きるには
あれから五日経過した。
蘇生したばかりの僕と
ヴァルザスさんの話だと僕らは身ぐるみ剥がされていたとの事で制服とかヴァルザスさんから貰った[
ただ[
そして暇を持て余してるのは
そうして暇な五日間を過ごし身体の調子も戻ったので、この世界でやっていくための方針を決めるための適性試験を行うということで甲板に呼び出された。
そう僕らは陸上を
形状は独特で正面から見ると台形に見える。船底が一番面積が広く上部構造物は少なめで突起物もほとんどない。全長は二〇〇メートル弱、甲板の幅は二五メートル程はありそうだ。艦内後部に
「元は今から千年ほど前に滅んだ第二期
興味深げに眺めていたらヴァルザスさんが説明してくれた。
「この世界はこんなのが一杯あるんですか?」
こういったモノが溢れている世界なら文明レベルは高いだろうから過ごしやすいんだが…………返ってきた答えは、
「いや、
それと僕らの世界にあるような家電に相当する道具も高額ではあるが都市部には富裕層や飲食店を中心に結構出回っているらしい。
ざっくりと説明されて始まった適性試験とやらは広い甲板で行われる。実際にやっていることは学校で行われるスポーツテストと大差はない。
そして予想していたが
休憩を挟みつつ初日を終えてヴァルザスさんに言われたことは僕に関しては肉体的素養はごく普通の
一晩寝て翌日は意味のわからない行為を散々繰り返し行うというやや精神的苦痛というか負荷のかかる作業だった。全てが終わった後に言われた事は、これは魔法の適性を見る試験との事だった。だが結果は教えてもらえなかった。
結果が気になり悶々と一晩眠り翌朝になって食堂で朝食を摂り終わり食後のお茶を
「お前たちには一番楽な稼ぎの手段として
そんな事を言われたが想定していたとおりである。必要なことはネットで調べればいいやと思っていたからかネット環境がなくなると知っていた筈の事すら結構覚えていないことが多い。あるとしても歯抜けの知識だったりと微妙に役に立たない。僕らは恵まれた環境で育っただけにイザとなると何もできないんだなと痛感した。
「他の手段というと何があるんでしょうか?」
そうヴァルザスさんに質問したのは
「…………あるにはあるが、お勧めはしていない。前提条件は全部同じでこっちの
ヴァルザスさんの回答を聞く
この世界の物流のメインは海運なので人手はいくらでも必要としている。ヴァルザスさん達の
他にも前提条件が厳しいが
「俺が
「
この話には続きがあり、各種
「ところで前々から気になってはいたんですが、なんで
この際なんで聞いてみることにした。だって冒険してないじゃん。
その質問に対してヴァルザスさんの話はこうである。
元々は商人
なお
「様々な
もう一つ気になっていたことを聞いてみたのだが…………。
「残念だが
世の中そんなに甘くはないか…………。
ヴァルザスさんの答えに失意を感じたが、考えてみれば教育水準自体もあまり高いというわけでもない様だし至れり尽くせりの方がおかしいのか。
▲△▲△▲△▲△▲△▲
ざっくり今後のスケジュールを説明終えたヴァルザスさんが食堂を去り僕ら三人だけが残った。
「
最初に沈黙を破ったのは
「僕はここに残るって決めてるから
「
「それも間違いないけど、自分の意志で自分の行動を決められるんだよ! 楽しくない?」
「…………確かに」
頷く
「
「二人ともごめんね。エヘヘ」
そう言って舌を出して笑う。
あーでもない、こーでもないと仮定に仮定を重ねたうえでの今後の話を三人で行い気が付けばお昼だった。
そして昼食後に僕ら三人はヴァルザスさんにこの世界でやっていく為の技術を教えて欲しいと頼むことになった。それを聞いたヴァルザスさんは「わかった」と返しただけだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます