第33話:ただいま
「うた!」
「こう!」
勢いよく私のところに飛び込んでくる可愛い弟。今日からやっと3人で暮らせる。家についてこうと響はお風呂に入った。楽しい声が聞こえてくる。嬉しくて安心してうとうとしていたのだろう。夢を見ていたみたいだ。
「♪とぅいんくるとぅいんくるりーらぁーすたー、はうあわんだーわっちゅーあー、あっぷあーぼーぶざーわーるどそーはい、らいくあーだいあもんいんざーすかぁーい。とぅいんくるとぅいんくるりーらぁーすたー、はうあわんだーわっちゅーあー。」
ああ。キラキラ星だ。小さな星々のような私たちはこれから集まって光り輝く家庭を築く。何者でもなかった弱い私たちは、これから家族として共に生きていく。そんな未来を照らしてくれる光明のような曲だ。
髪をキラキラと濡らしたままこうが飛び込んできた。
「こう、おかえり。」
「ただいま!」
少年を拾いました。 吉川元景 @motokage_K
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます