第22話:あの日の響
あの日俺は幼馴染の詩をあの日彼女にした。酒豪の彼女を酔わせるためにスポーツドリンクを飲ませた。お酒を使って強引にいかなければ彼女を手に入れることは出来ない。それは幼馴染であるからこそ、よく分かっていた。
「ねえ、詩。」
「なーに?」
「俺ら付き合わない?」
「えー。なんでよー。」呂律が回らなくなってきた。いいぞ。
「俺ずっと好きだったんだよ。」
「嘘だー。」
「嘘じゃない。」
「だって私達は友達だよー?」
なんて言えば分かるんだろう。そう少し黙っていたら、可愛い幼馴染は寝息を立てはじめた。
「ねえ、詩は俺の事優しい幼馴染としてしか見てないけど、俺はずっと詩を好きだったんだよ。」軽い幼馴染を抱き上げベッドに寝かす。
「だから、ごめんね。詩を手に入れるためには手段を選ばない。」詩の服を脱がせ、上に布団をかける。
「無いことだって、そう思える状態にしてしまえばいいよね。」自分も服を脱ぎ、詩の横に寝る。少しの罪悪感と長年手に入れたかったものが手に届きそうな高揚感。詩、俺が守るよ。そして俺が幸せにするよ。
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