第20話:大学生
「詩。久しぶり!」
「響。あれ、響もこの行事の実行委員やるの?」複数大学合同の学園祭みたいなものの実行委員の飲み会に来たら、幼馴染がいた。
「うん。大学でサークルもやってないし、ずっと勉強とバイトしかしてなかったからさ。」
「そうか。」「詩は?」
「私も、バイトと勉強しかしてなかったし、先輩が何かしなよっていうことで勧誘された。」
「こう君のこともあるのに、忙しくない?」
「こうね…今一緒に住んでない。」
「ん?どうして?」
いままであったことを話す。
「詩、今日うちに泊まらない?」
「なんで?」
「家帰っても一人だろうし、家なら愚痴でもなんでも話しやすいでしょ。明日用事ないなら朝まで飲もうよ。」
「確かにいいかも。」
飲み会後コンビニで適当に飲み物とおつまみを買って家に行く。男性の一人暮らしとは思えないほど埃一つ落ちていない部屋。家具も統一感あるし、完成されすぎてモテるはずなのに彼女がいない理由が分かった気がする。
「ごめんね、こんなのしかないけど。」
「いやいや、おしゃれすぎて、彼女いない理由が分かった気がするよ。」
「なにそれ!」と笑い、グラスにお酒を並々と注いでくる。
「ありがとう。」
「こちらこそ。朝まで飲もう!」
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