日常を紡ぐための非日常、平和な話

お題を出した時はいったいどんな話になるのかとワクワクしていた。
読んでまず思った事、流石だ。
私がある程度想像していた「日常系」という縛りを軽く超える様な内容であった。
本人もあまり日常系では無いと言っている。
だが、私はこの話に日常を見出した。
我々の普段の生活、何も変わらぬ日々、平和な世界。
これらは彼らの活躍によって成り立っているのだ。
おそらく"ユウオウ"が夢に出てくるのは1人だけが体験したことでは無いだろう。
この行為が助けを求めるお告げなのか、彼を感じ取れる人間の力なのかはわからない。
だがこの様な非日常的な出来事はこの1度だけでは無いと考える。
それゆえに、不変の日々に日常を定めるのであれば、彼らの行為も日常であると言えるだろう。
こうして作られた日常、お題通りだと言える。
登場人物にも制限をかけた。
1人だけでなく、3人以上の複数人でなく、たった2人、この人間たちをどう使うか見どころであった。
2人の名前で伏線を張るとは、やはり流石だ。
名前から桜が関係してくるだろうとは読み取れたが、クマの冬眠、春の訪れ、桜の開花、これを伝承の様なストーリーに落とし込んでいるところが作者らしいと感じた。
最後に、お題に答えてくれてありがとう。
またお題出すから覚悟しておいてくれ。
乱文失礼した。