第4話 意地悪娘に捕まりました(肉体的)
「で?なぜ貴様は我が城に潜りこんだのだ?」
あれから大量の水を飲み、弱っていた俺はそれはもうあっさりと捕まった。
驚くほど一瞬でだ、
「ここの森で物騒な奴に襲われてな、身の安全を確保するために入らせてもらったんだよ。別に敵意もないぞ?」
ここは少しでも自分の潔白を主張していくのが一番だ、無駄に誤魔化してもボロが出て不利になるだけだ。
「ふむ、やはり貴様は不法侵入者のだな、よし、待ってろ、妾が貴様に粛清をくれてやる。」
ちょっ!?
この人、全然人の主張聞かないね!?
「おい!やめてくれよ、敵意がないって言ってらだろ?落ち着けよ!」
おい物騒だな!お兄さんちびりそうだよ!
「逆に貴様に問うが、自分の家に知らない人がいて、敵意はない、と言われて信じるか?」
「信じないっすね」
秒でポリスメン呼ぶわ
「と、いうことでだ。貴様、少し目を瞑れ」
なぜ?
不法侵入者と目を瞑ることの因果関係が全く分からん。
というか、これ俺死んだんじゃね?
「因みに、付ける前に死ぬか、付けてから死ぬか、選ばせてやるぞ?」
あっ、死にましたわこれ、付けんでも死ぬし、付けても死ぬのか。
「じゃあ、痛くしないでね?」
不安と恐怖に陥りながら、俺は目を閉じた…
カチャ…カチャカチャ…
「ん、んー?あぁ、こうか」
カチャガチガガチャガチャ…
めっちゃ怖い、何か首に付けられてる…
ちょっとだけなら、開けても…
「おい、開けるなと言ったじゃろ!」
ブス!
「ギャアー!目が、目がああぁあぁあああ!!」
痛い!ヤバイ、めっちゃ痛い!
こいつ容赦ない…
「ふぅ、もう良いぞ開けても」
俺は目の痛みに耐えながらも、涙が出る目をこじ開けた
そこには、さっきまで、俺に何かを付けていた彼女がいた。
よくよく見ると、年齢は中2くらいか?俺より20センチくらい小さく、整った顔立ちとショートカットされた黒髪を持った実に可愛らしさ女の子だった、
これが普通の人間だったらな…
そう、彼女の頭には禍々しい角が生えているのだ。
それは魔族という証拠、俺の魔族の印象に何一つ代わりもしないものだった。
というより、この首輪についてるのはなんだ?
俺は首に付けられてる何かに触れた、すると目の前に文章が表示される、
呪縛の首輪
使用した相手の、魔力、気力などを制御でき、相手のステータスや、魔力量を見ることができる。
厄介なもの、付けられたな…
俺は改めて彼女の方を見た、
彼女は、こちらを見つめながらプルプルと震えていた、何だと思い、彼女を見つめてしまった。そのせいでみえてしまった。
リリス・ラフォーレ・ブァンデット
役職 魔王
LV1
「お前、魔王だったんかよ!」
「貴様、転生社員だったのか!」
なんでこうなるんだよ…
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