第60話 家族愛をコンビニ経営で確かめる8

「もうダメだ!」

「人生の終わりだ!」

「もう死にたい!」

「生活保護を受けて、人生、楽しく暮らしたい!」

 安倍家の晋男、利子、晋一、晋二は、仕事を失ってしまった。人生に生きる希望を見いだせないでいた。

「死のう。家族で死のう。一家心中だ。それしかない。」

「そうだね。お父さん、お母さん、産んでくれてありがとう。」

「こんな人生、生きていても楽しくもない。死んだ方がマシだよ。」

「さようなら、ブランドのバック。さようなら、高級中華料理食べ放題。」

 安倍家は、家族全員で自殺するということで話がまとまった。

「誰だ? 人間が普通に暮らしていけない日本にした奴は?」

「民自党と大泉首相と安首相だ。派遣社員なんて、導入しなければ良かったのに。」

「街中は、アルバイトばかりだ。百貨店もブランドショップも、高級ホテルも。」

「許せない。日本をダメにした税金泥棒の政治家を滅ぼしてから、死にましょう。」

 意外なことに、貧乏庶民の安倍家の標的は、高額な給料を国民の血税からもらう政治家にすり替えられた。

「政治家を皆殺しにして、我々も死のう!」

「生まれた時間は違えども、死ぬ時は同じ時間に死のう。」

「ああ、生きてて良かった。死ぬ前に家族全員で一丸となって、政治家を皆殺しにするんだから。」

「私は感動した。死ぬ時に残るものは、お金でも、名声でもない。家族だ。私の愛する家族たちだ!」

 死ぬ気になればなんでもできる安倍家の家族たち。

「まず何からする?」

「爆弾は無理。作り方が分からない。」

「じゃあ、代わりにポップコーンを温めて、爆発音だけでも作る? それだけでビビりな政治家さんは驚くと思うけど。」

「それいいね。いただき。」

 まずポップコーン爆弾音作戦が決まった。

「次にどうしよう?」

「100均に行って、包丁を大量に買い占めよう。」

「分かった。手裏剣みたいに包丁を投げまくるんだね。」

「なんだか楽しくなってきた。」

 包丁手裏剣作戦も決まった。

「とどめがガソリンを買ってきて、会国議事堂と民自党本部にバラまき、燃やしてしまう。」

「そこで我々も天に召されるだろう。」

「お肉もって行って、バーベキューしてから死のうよ。」

「人って、死ぬ時は一瞬よね。」

 こうして安倍家の政治家と政治の公共施設に攻撃を仕掛ける作戦が決まった。

「安倍家! ファイト!」

「エイエイオー!」

「庶民が普通に暮らせる日本を取り戻すぞ!」

「国家反逆罪が怖くて、自殺ができるか!」

 安倍家の生前に一矢を報いよう作戦が始まろうとしていた。

 つづく。

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