第37話 宇宙歴史0002-3

 ここは宇宙中国の宙域。偵察に来た日本のジャパロボ5機の中隊が、正体不明のアンノウンと遭遇しようとしていた。

「ギャア!?」

 井口の乗るジャパロボがビームのようなものが命中し、一瞬で消滅した。

「井口!?」

「な、なんだ!? 今の攻撃は!?」

 日本軍は状況が分からずに仲間を1機失い、隊員たちは動揺している。

「ギャア!? 隊長!?」

 次に江里口のジャパロボがビームで撃ち落とされ消滅した。

「江里口!?」

「隊長、敵は中長距離のビーム兵器を持っていると考えられます。どうしますか!?」

「まずは浮遊している隕石や残骸の影に隠れましょう。」

「女が命令するな! 俺は隊長に聞いている!」

「こんな時に男とか女とか、どうでもいいでしょう!? あなた死にたいの!?」

「やめろ! 植木! 大川! ここは宇宙経験が長い大川の言う通りにするんだ。」

「り、了解。」

「さすが隊長。」

 残った3機のジャパロボは宇宙を浮遊する残骸の影に隠れた。


 ここで設定を追加。宇宙歴史0001の2話に「技術開発力」という件がある。その文献に0002的に手を加える。弓や火縄銃から、いきなりビームに進化しているので、ステーキもビックリである。


 「技術開発力。各国は、ロケットエンジンを開発した? 開発できた国から膨大なお金で買った。または中古か古いタイプを安く買った、横流し品を買った、・・・盗んだ。大国は新型のロケットエンジンを開発する技術力はあるだろう。」


 上記は文献の要約である。やはり宇宙歴史0000を描かないと説明がいかない部分が多い。仮に地球での核戦争、人類は宇宙にあがり唯一の先進国の日本の宇宙戦国時代、そして進化して、各国の宇宙戦争。その舞台が0002。これなら辻褄が合うか。


 ここは宇宙中国の宙域。偵察に来た日本のジャパロボ中隊は正体不明のアンノウンと遭遇。遠距離ビーム攻撃を受け、ジャパロボを2機も失い、残りの3機は宇宙の残骸に身を潜めている。

「ギャア!? バカな!?」

 植木の乗るジャパロボが残骸ごとビームに焼かれて消滅した。

「植木ー!?」

「隊長!? アンノウンの画像が出ます!」

 大川はアンノウンの映像を確認した。

「赤いジャパロボ!?」

「隊長!? 肩に5つの星があります!?」

「まさか!? 中国のジャパロボ!? 中国が宇宙用のジャパロボの開発に成功したというのか!?」

 日本軍は中国の宇宙用のジャパロボの存在を初めて見て驚いた。


 ここで設定を追加。やはり宇宙歴史の背景として、0000でジャパロボの開発に成功した日本は全世界を制圧。反発したアメリカや中国が核ミサイルを無差別に投下。

 宇宙用のジャパロボの先進国、日本だけが宇宙にジャパロボを展開。と考えると日本人だけの宇宙独裁が0001ということになる。俗にいう、日本宇宙内乱時代である。内乱は日本の国力を奪い疲弊させた。世界の各国は開発に力を注いだ。

 そして宇宙歴史0002を迎え、各国で宇宙戦争をする羽目になった。

 

 恐ろしいことに0001の2話を読み終えた。意外に良かった。イメージは忍者の友情ものか、マンダムの種のように、信長と家康の出会いと友情が描かれていた。小説としては、こういう書き方なのでダメなのだろうが、内容としては意外と良かった。書籍化、アニメ化されないのは残念である。無念。


つづく。 

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