第36話 宇宙歴史0002-2

 ここは宇宙。宇宙中国の領海を日本のジャパロボが進む。

「宇宙中国って言ったって、宇宙の8割は日本のものなんですから、シェアが1割もない中国なんか、怖くありませんよ。ワッハッハー!」

 江里口恵も井口同様、宇宙中国をバカにしていた。

「まったく、おまえたちは。だが、この様子だと俺たちは何事も無く家族の元に帰れそうだ。」

 リーダーの浅井は自分の部下のことを、そしてジャパロボの操縦室に飾っている家族写真を見る。綺麗な奥さんと小さな子供が笑った写真がある。


 ここで設定を追加する。ここまでは宇宙歴史0001の1話を読んだ想像で書かれている。ここからは0001の2話の冒頭を読んだ。宇宙歴史0001を書かれた時の設定に少し0002風に手を加えてみた。ここで0001の始まりの前、宇宙歴史0000が存在することになる。

 宇宙歴史0000。時代は戦国時代なのだが、技術力は現代よりも高く、宇宙にも行けるほどだった。世界の核戦争に巻き込まれ、地球は放射能に包まれてしまった。各国は、人口で作った領土を地球からロケットエンジンで打ち上げた。人類は、宇宙に出た。

 宇宙歴史0001年。人類は、宇宙に出ても戦いを続けた。新型兵器、宇宙鎧侍を開発して、全宇宙の覇権を争うようになってしまった。人は、滅びなければ、戦うことを止めないのだろうか?

 宇宙日本。宇宙日本とは、水、緑、空気など、人口の人間が生きていける生態系を大きな壁で覆い、空気を保てるようにしている。人類は、宇宙生活を送るだけの技術力を身に着けていた。

 一先ず、設定の追加を終わるが、矛盾の有ることに気づく。宇宙歴史0000が現代の「ジャパロボ2」の世界なら、0001が戦国時代なのが気になる。そして0002で現実未来、ゲンミラになる。あとで辻褄を合わせよう。


 ここは宇宙中国の海域。日本のジャパロボ5機が偵察任務を行っている。

「あんたたち、間違えているの気づいてる? ここは宇宙よ。だから海域や領海じゃなくて、宙域って言ってもらいたいわね。」

 隊の紅一点、宇宙勤務の長い大川麻が訂正を入れる。

「すまんな。俺たちは地球育ちなもんでな。」

「隊長!? 体長が謝らないでくださいよ!?」

「キャッハッハ!」

 井口や江里口がおもしろくて笑う。それほど宇宙では日本が人型ロボット開発の先進国として優位に立っていた。

「隊長! レーダーに反応が!」

 その時だった。植木がジャパロボのレーダーにエネルギーの移動を感知する。

「早い!? アンノウンか!? 各機! 戦闘態勢に入れ!」

「おお!」

 日本のジャパロボ中隊に緊張が走る。


 ここは宇宙中国の宙域。1機の赤いジャパロボが高速で進んでいる。

「はあ・・・はあ・・・や、やってやる! 日本軍なんか、俺一人でも倒してやる!」

 赤いジャパロボの肩には星が5つ光っていた。宇宙中国のジャパロボである。コクピットには初めての戦闘に緊張している少年兵が乗っていた。


 ここで解説。エースパイロットのように「見せてもらおうか、日本軍のジャパロボの性能とやらを。」と言いたい所だが、それではあまりにも芸がない。そのため逆に赤いジャパロボは中国カラーにし、エースパイロットではなく、初陣の少年兵にすることで、赤い色の人型ロボットも使用可能にしても良いだろうという判断である。

 ということは、日本のジャパロボのカラーは、白がベースの真ん中は赤色の日の丸カラーのデザインになる。


つづく。

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