さらってもいいかい
その遠くに思いを馳せる瞳で
しっかりと僕だけを捉え
おもいつけるだけのわがままを
僕に際限なくぶつけ
君の存在をどうしようもないほど
僕のこころに刻みつけて欲しい
さらってもいいかい
泥棒に身をやつしたっていい
目に見えるものは全て僕のものだ
さらってもいいかい
誰にも秘密だよ
木馬の中で僕を待って
さらってもいいかい
涙で広がる虹は
紅茶の中の沈黙に似ている
さらってもいいかい
君の温もりに触れて
僕のいのちは芽吹いたんだ
きみのことしか…
一緒に行くと言ってくれ
君が望むのならば
絹のバラ園を一瞬のうちに
エメラルドの氷が張る
湖に変えよう
一緒に行くと言ってくれ
目に見えるものは全て僕のものだ
そして目に見えないものさえも
君に関する全てのものは
どうか一緒に行くと言ってくれ
戸惑う君の横顔の線を
指先でゆっくり辿る僕
透き通るようなこの瞬間
僕ならば君に与えられる
考えることなどない
ただ目を閉じるだけでいい
僕が君を連れていく
君のためだけに微笑む僕を
扉は開いて待ってくれているから
910903
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます