道を拓く

あの子は口を開くと

いつまでもこのままでいたいっていう

だけど俺は

できればこの状態から

一抜けすることばかり考えてる


あの子は口を開くと

ずうっとこのまま時を止めてほしいっていう

だけど俺は

できれば早く新しい道を

見つけて歩きだしたいんだ


どっちも間違っちゃいない

俺は確かに今が好きだ

あの子と仲間とこの町が

だけど本気だ

俺はここから必ず出る


ワガママか夢見てるか

確かに今に満足してる

いつだってここは最高だ

ついさっきのやつだってよかった

だけど本気だ

俺は必ずここを出る


あの子は

どうしてそんなこというのって

全く取り合ってはくれない

それどころか

珍獣を見るような目で俺を見た


そんなのうまくいえないけど

そういう気がする

きっといつまでもここに残れない

なにかがそう伝えてくるんだ


あの子は

駄々っ子をあやすように

そんなにいうならあたしも

ついていくからねっていう

もしもそうできたら

そりゃうれしいかも

けどさ俺のせいで

あの子を変えるのはしたくない


かっこつけてるよなあ

そうだよなあ

みんなを変えたくないなんて

気取ってるぜ

けどホントだよ

俺は自分に甘いけど

必要なら変わってみせる


アホなヤツだっておもうかい

それならそれでいいよなあ

夢見て歩いていいよなあ

そうしていろんなものにぶつかって

不器用に世の中渡っていこう


あの子は

とうとう俺に

どうしてもいっちゃうのって

その泣き顔は墓の前だけで充分

このまま出ていくよ

きっと何か手に入れて

戻ってくるかもな

俺にしか手にいれられないもの


変わってるかな

欲しいものを探しあてる

期待でワクワクしてくるよ

自分だけの道どこにある

自信なんてあとからついてこい

俺だけの道 拓いてんだ



s611008










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