第14話 仕組み・屋久島○立恵○須団地

第14話

   仕組み・屋久島○立恵○須団地   乙音メイ


 いろいろと考えるところの多い屋久島○立恵○須団地E3‐302号室。これは設計図どおりの建物なのか。そうであるなら、

「設計者は一体どのような人物で、どんな組織の人間なのか。また、建設工事に当たった職人たちは、隙間をあえて作って建造するよう命じられていたのか、それとも、その孫請け会社自らの判断なのか? 下請け会社のその現場の監督は上からの命令だったのか? 監査に来て許可を出した元請けの人物はお座なりの検査しかできない人物なのか? それとも検査をパスしてから隙間を開けに行った人物たちがあるのか? 健全な精神をもっている会社に発注したのか?」

この中のどれが当てはまり、このよく言えばオンドル、悪い方には、隙間煙突構造が出来上がったのだろう。


 そもそものところ、「弱者早死に奨励人口削減団地」として闇の組織によるプランが出発点として建てられているものではなかった。むしろ、積極的に、人の命で金儲けをしているところだとわかってしまったのだ。


 戸籍と臓器売買のことを、昨今、連中の間では「人身売買」というらしい。

 戸籍一つは原価1億円で殺人者に入る。若い身柄(臓器)は原価5千万円で救急車で取引先ロンダリング病院に引き渡される。これは、団地駐在の密入国者のまとめ役的人物が行っている。戸籍は買い取り相手に、原価に色がついて150000000円で売り渡される。買い手は、祖国で犯罪を犯し、それと知って屋久島に密入国してきた犯罪者である。遺族は自分の家族また親族の戸籍を、犯罪者に使用されてしまうことは許せない思いでいるのではないかと想像できる。日本の国家として見過ごしにできないことが屋久島にあった。


 平和が好みである80パーセントの屋久島島民から言いたいことは、

「関係機関の方々、ぜひ来てお掃除をしてください」

ということだと思う。


   *


 私には、天井裏直通の7ミリ隙間をあらかじめ設定してある作り付けキッチン戸棚や、洗濯機置き場の壁面が恰もパネル式のように、両サイドが床から天井裏まで8ミリの隙間のある壁が、理解できない。  始めに作り付けの戸棚を見た時は、

「まあ、親切ね」

と思ったが、自分では何故かそれを使う気になれず、ほとんど使用しない食器をディスプレイ感覚で飾っているだけだ。


 

 町役場の大○氏の勧めで、我が家はそのE-3棟の302号室に入居することになってしまった。

「私はこの安房の恵○須団地がいいと思うんですよね」

と大○氏の勧めに、屋久島に慣れない私は従ってしまった。屋久島の外周100キロのうちにスーパーマーケットは3軒、その1軒が安房だった。運転免許を持たない私にとっては、スーパー、役場、銀行がある場所ならどこでもよかった。親切に、役場に近い安房を進めてくれたのだと思っていた。が、黒い噂もある安房だったのだ。


 先にも言ったように、この世帯の中心には、煙突構造と言っても差支えない仕組みが存在する。その煙突構造によって様々な毒物の散布拡散という犯罪行為が行われている。

 その犯罪行為に含まれている毒物の一つには、砒素が含まれているため、今のところは生きていても、このまま犯人を野放し状態にしていれば、必ず殺人事件に転じる。私たちはその犠牲者になることをお断りする。


 考えてみれば大変な被害だ。家中にあるすべての物と人間に、害毒が噴霧拡散させられ、塗されてしまっているのだ。私たちはきな粉餅ではない。シャワーや洗濯で洗い落とせることもあるが、たくさんの蔵書は洗濯できない。3部屋分の絨毯3枚も、家具をどかし、はがして大型のコインランドリーに持って行ければ、とも思うが、毎日そうするのでなければ、毒物も毎日のことなので追いつかないのだ。その前に、食器やカーテンやシーツや普段の洋服の洗濯で、手いっぱいの状態になっている。しかもその洗濯が済んだものは、何処に干したらいいのだろうと考えてしまう。家の中もベランダも毒物や、揮発性溶液や、し尿処理場の汚物の排気も、毎日30分位を一回として、多い時にはそれが二十回近くはあるのだから。

 繰り返し洗濯しても落ちない毒性物質もある。人間もそうだ、毒物はダメージとして髪の組織に記憶されている。癌になる物質など反復暴露量が多ければ、発癌を待たずに急性のショック症状で死ぬのだ。



 住居の煙突構造は、玄関を起点に考えて短い廊下を中心に、北窓側と南窓側に部屋が分かれるその中央、壁と壁の、壁と壁の間、6センチではなく28センチの空間に存在している。

 玄関から右手は南窓側ということになり、そのすぐ右手の1メートル四方に奥まった廊下、その先には和室4畳半と一間の押入れ、上には天袋、玄関三和土から上がってすぐ左には脱衣所兼洗面所、浴室、トイレがある。少し先に進んだ右手にはキッチンがあり、廊下と同じフローリングの床、キッチンの奥の二間分の引き戸を開ければそこは和室6畳である。

 そして北窓側は、玄関からの廊下をまっすぐに5歩進むと突き当りに襖があり、そこを開けると、和室6畳プラス板の間スペースが付随していて、二間の押入れと天袋がある。ここは、この世帯では一番広い部屋だ。この部屋の出入口は他に、キッチンにつながる南側の和室6畳、との境となる襖だ。

 煙突というのは、各部屋にリンクしている右側廊下の壁と、キッチンの入り口を挟んで一番広い部屋の中央側壁、廊下左側の洗面所境の壁、それは25~30センチくらいの幅の空間壁が床から天井まで、玄関から奥の座敷まで、「オンドル」としても使えそうな煙突、または通路のようになっている部分のことを言っている。


 屋久島では72年前の第2次世界大戦の終戦の翌年、戦後のどさくさに紛れるように、台湾人、北朝鮮人、中国人の密入国があった。それは日本の内地でも同じで、戦争で多くの日本人が死没してしまったが、終戦直後の混乱時に、組織的に密入国した者たちが大勢いて、日本国内はどこでも、焦土の中ずいぶんひもじい思いをしたという。特に爆撃のひどかったところに密入国者が入り込んできたらしい。その激戦地の出身であると言えば、戸籍を獲得するのに都合よくいったのだ。


 ルーツを辿って密入国者の第3世代を雇用していたことが、このオンドル構造に行き着いたのだろうか。屋久島の日本人は、屋久島で帰化した台湾人、北朝鮮人、中国人に、反日感情をあおるプロパガンダ映画などで洗脳され、恨まれているのだろうか。あるいは、イスラエル人と日本人はルーツが繋がっているために迫害を画策するイルミナティの仕業が、末端では、カルト、セクト教団の手下としてのそれらの第3世代に繫がっているのかもしれない。

 第2次世界大戦では、多くのイスラエル人(ユダヤ人)が、ナチスドイツの手に掛かり、ガス室送りになって死亡した。現在日本に忍び込んでしまった暗いものは終焉を迎えることがすでに決定されているので、それでも先は明るい。



 たった今、我が家はその煙突構造のおかげで、

「この家はガス室なの?!」

という状況に見舞われている。

 2018年11月10日を過ぎ、ますますひどくなった。15、16日には、フロンガスかサリン手前の毒物の噴霧の再開で、16日には窒息死を免れるためには警察に電話をして、犯行がエスカレートしないよう牽制しなければならなかった。スコーンなどの焼き菓子を調理をする時にはフロンガスかサリン手前の毒物の噴霧、また、おかずなどが完成した時や食べ始める頃には、ニンニク臭のするガスや揮発性のガスなど、人体に危険なものを噴霧してくる。そのタイミングを考えると、どれだけ我が家に異常な関心を持っているのかと思う。やり方が下卑ている。残念だがそう思うほかない。裏の顔をうまく隠しおおせているかが気になるカルトのやり方が、手下にも感染しているのかもしれない。


 異常な関心は町ぐるみで広がってでもいるのか、各世帯に、位相を変化させる位相変調方式の電話中継装置が設置されている。この装置の基地局は屋久島徳洲会病院の地下室にある。モニター室は6階だ。受信が任意にできる仕組みになっている。電源を外しておけば傍受の心配はないと思う。もし内部電池があるなら、物置にでもしまえばいいかと思う。でもいったい何のつもりなのだろう?


    *


 2018年11月に入って、せめてキッチンだけでも身体と食の安全のためにと、毒物からの防護に天井にシートを貼った。ところが、のぞき穴から見られたのか、今度はシートを止めているテープを剝してしまおうと、揮発性のトルエンやペンキの溶剤と思われる液体が、砒素などの粉末毒物に代わり、天井や煙突構造になっている壁と柱の隙間から、噴出するようになった。揮発性のトルエンやペンキの溶剤は、同じ団地に居る塗装屋さんもやっている仲間から、もらったのかもしれない。


 微細な水蒸気が、天井材や壁のベニヤ板を通して細かい霧状になって漏れ出ているらしく、肌がひりついたり。カーペットが濡れたりする。加えて、煙突構造になっている壁や柱などの垂直部分を降りてきて、フローリング床の板と板の隙間からも肌を刺す頭が痛くなるような揮発性の匂いが、どんどん立ち上って来る。これをガス室と言わず何というのか。

 この時代にこんなことがあるとは想像もしたことがなかった。いずれ、恵比須団地は、ホロコーストの舞台として博物館展示され、こんな惨劇は二度と繰り返してはならない、と世界中から見学者が訪れるかもしれない。


 外は外で臭い匂いの嵐となっている。バキュームカーの汚物の排気の匂いなのだ。2時間近くも、どのようにしてそんな排気を手に入れたのだろう? 恵比須団地は浄化槽だが、どこかの汚水漕から汚物をパック詰めして持って来たのか、それともそれらの元締的な衛生社からもらってくるのだろうか? 汚物ごと採取なら数時間に渡る匂いの嵐を排気ダクトの送風機で送り出すことは可能かもしれない。数日のうちのある一日だったが、遊んだ帰りに団地の下を通ったのか、子供がむせてひどく咳込んでいた。その咳は、泣き出しそうな声に近かった。べたべたする上に、混ぜものでもあるのかヒリヒリする。団地丸ごとの被害だ。べた付いた建物全体を、洗車するように洗剤液と回転式のブラシで洗いたいものだ。町営の公共の住まいに対するここまで壊滅的お下劣なことが出来る人間がいるとは驚く。できればその様な者たちのことは考えずにすむ暮らしがしたい。本当に悲しい話だ。


 これまでの説明でお分かりのように、屋久島の日常生活は、上下水道の点では半世紀立ち遅れている。旅行者としてホテルや民宿に宿泊しただけでは分かりずらいことだった。町中でも、車で素通りでは分からなかったことだ。トイレは汲み取り式で、水洗と思っても浄化槽式であるため、夏などは特に排泄物の匂いがそこここでしている。また、どうした事情なのか、人家のない草の生えた空き地で、その匂いが立ち上っていることもある。決められた貯蔵タンクに流すことを端折って次の民家に急いだのか、それとも、俺がボスだ! と動物的な縄張意識がそうさせた従業員でもあるのだろうか? この立ち遅れた上下水道は、世界遺産の大自然の麓としては情けない感じがある。何十億もの新庁舎と、職員の机一騎十万円也を使う前に、この点を改善し、完全な水洗トイレ仕様に進化させてはどうかと思う。

 

 登山道の脇に敷設されているプラスチック製の水道管が、そのまま町中の民家まで伸びてきているところも多い。あまり使われない水道経路では、出てくる水がカビ臭く、飲用に適さない。その様な場合、長経路に渡ってパイプ内部に、都会とは違う栄養豊富な水によってヌルついて、大量のカビが発生してこびりついているのかもしれない。下水は川に注がれている。

 屋久島の自然の素晴らしい写真を発表する機会があるため、夏に、大きな板状の石があるという川べりに写真を撮りに出かけた。持参したお弁当を、すぐ前のよく整備されたグラウンドと下に芝生の広がる大きな公園で食べようと、公園の水飲み場で手を洗い水を飲んだ。何か機械油の風味がして、そのまま吐き出してしまった。急いでリュックから、持参したボトルを取り出し、自家製豆乳ミルクティーで口を漱いだ。いい機会なので、ついでに言っておくと、その公園のトイレの個室内に、二つの個室を網羅するように壁の上部にカメラが設置されていて、とても焦った。もう一方の壁にはカメラがなかったので、そちらの個室を借りた。トイレ入り口にも、個室内にも、「身体の具合が悪くなったらこのボタンを押してください」という案内板があった。カメラは、この具合い悪きのためなのか? 都会育ちの私でも、これほどあからさまに個室内の様子が見えてしまうカメラの設置には驚く(笑)。婦女子よ、ご注意あれ。


 外の様子から団地の家の中のことに戻るが、家の煙突部分に、体に害のある物質を散布されると、家の中心にあるこの煙突から各部屋に拡散していく構造なので、着替えの洋服を疎開させるために、引き出しに入れたり、押し入れに入れたり、いくら収納場所を変えても、着れば肌がヒリヒリすることもあるしきつい臭いがすることもある。もっとも、押し入れは、穴あきボードが貼ってあり、その穴の一つ一つから砒素混合毒粉が噴き出していたこともあったので、構造から変えないとまた毒塗れにされてしまう。

 砒素は軽くニンニク臭がするが(家族に砒素の性質や匂いのことを話した翌日くらいに、その上階の住人によって、今度は堂々と、4階床下兼3階の天井裏からニンニク臭のままの砒素をトイレやキッチンの炊事場に送ってきた)、この砒素のニンニク臭を誤魔化すために、植物性の匂いが混ざっていると常々感じていた。それは樹木なのか、草なのか、いつも気になっていた。

 最近、スズラン入りの洗濯液を買い、香りを嗅いだら、家に中にばら撒かれている粉末の匂いに似た香りを感じた。要は、我が家に撒かれている砒素の混ぜものは、毒のある植物として名の上がっているスズランではないか、と思うに至った。少量毒物プラス大量毒物を、真澄似の人物は撒布しているのか。背筋が凍るようだ。(後に、砒素+スズラン毒+石灰+硫酸アンモニアの図式が見えてきたことをここに記す)

 一日着ていた洋服を洗濯して干すことにも神経を使う。ベランダに干すことも、部屋の中に干すことも、ままならない。上階の住人は他にすることがないのか一日何回でも毒物を撒いてくるからだ。どの部屋が安心ということもない。隙間はどの部屋にもありすぐに毒物まみれになる。3度の洗い直しもある上、染みついてしまって毒素込の製品に化してしまう物もある。砒素は電気を通す性質があり、その性質を生かして半導体に使用されている。アルミや鉄にも集まるが、電解質イオンにも集まる性質があるという。砒素が付着したものが放置されたまま時間が経った場合、雨や洗濯の水分などの電解質イオンと強力に合体してしまう、毒物練りこみ製品、毒物練りこみ繊維となってしまう。人体も、衣食も、町の財産であるこの団地の建物も大変な被害だ。


 恵○須団地の敷地の風下はすぐ隣の安房小学校だ。子供たちの健康にも配慮が必要ではないのだろうか。




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