第3話 東京羽田空港

第3話

   縄文杉初対面の前日

      ~東京羽田空港  乙音メイ


「コロコロ……」

と、嬉しそうに音を立てる相棒のスーツケースを引きながら、羽田空港第2ターミナルビルの中を散策した。2015年8月15日、私の初めての一人旅はもう始まっていた。


 モノレールの改札を抜けてすぐのターミナルビルには、これでもかというほどたくさんのショップがある。ハンバーガー屋、東京土産の小物店、コンビニエンスストアetc。

「ヴィーガン仕様のおいしいお菓子はないだろうか」

と、探してみた。機内食にヴィーガンミールはあるのに、羽田空港国内線ターミナルビルの売店に、ヴィーガンのお菓子は見当たらない。国際線の売店ならどうか。飛行機搭乗までの時間にもっと余裕があれば、足を運ぶところだ。今、ヴィーガン製品が置かれていなくても、東京オリンピックの開催直前には、世界中から来日するであろうヴェジタリアンに向けて、きっとヴィーガンクッキーくらいは置かれるようになるのではないかと思っている。

 私は、最後に入ったビル内の生鮮食料品店で緑茶のペットボトルを購入した。そして、滑走路の長さに合わせるように作られた無駄に細長い建物内をまっすぐ進み、自動で動く歩道の上ををのんびり歩き、自分の乗る飛行機の搭乗口まで移動した。薄いブルー色のフカッとした映画館の座席のようなベンチに座り、手荷物バッグにしまっておいた手作りのおむすびをほおばった。


 ヴィーガン製品の目新しいものを探しても、実は、自分の作ったものが今は一番おいしいと感じている。

 不要な添加物なしの梅干し、我が家で「愛のコードナンバー水」と呼んでいる水(*②)で炊いたふっくらご飯、天然塩、焼き海苔を使い、ウキウキと握ったおむすびは心が癒される。いつもそうだが、外出した後、我が家で作ったものを食べると、いっぺんに疲れが吹き飛ぶのだ。このように身も心も満たしてくれる完成された食事を、もう何年間食べているだろう。ありがたいものだ。


 「動物さん、かわいそうだね」

 当時小学二年生の、息子の名言の一つである。その一言から、我が家の食生活はベジタリアンに向かうこととなったのである。始めは、チキンはOK、魚はOK、貝はOK、とその時点ではまだ食べてもいいことにした。しかしわりと速いスピードで段階を経て完全に肉食をやめてきた。最後は卵と乳製品はOKとしていたが、母牛の母乳は人間行きで、生まれたばかりの子牛には小麦粉で白いお乳に偽装した栄養剤を飲ませていることや、シューズボックス程度のスペースで生涯を送らなければならない鶏たちがいる、そのような劣悪な飼育状況を知ってしまった。それで動物たちの解放のために、とうとうすべての動物性食品を摂取することをやめた。また、切り刻まれトレーに載っている肉には、屠られる時の恐怖がマックスで記憶されているので、かなり重い波動を放っている、と後から知った。後に、肉の陳列棚の通路に近づくだけで、膝下など衣服から出ている部分に、ねっとりした重いエネルギーが漂っていることを体感できるようになった。(助けて! 家族や友人たちともっと生きたい!)そのようなエネルギーをその時感じた。


 そんな暮らしをしているうち、徐々に体の波動が軽くなり、自分たちのガーディアン・エンジェルとコンタクト出来るようにもなった。名前も聞いた(*③)。

 ひとりは「イボンヌ」もう一人は「エレーナ」そして、「サナンダ・ジーザス」。天界においては私の夫であり、「ツインフレーム」であると教えられた。

 シータヒーリングの先生を介し、その時代においてイエス・キリスト(サナンダ・ジーザスの、別に顕現した人間の一人)だった存在も、私のガーディアン・エンジェルで、この時にも夫と妻の間柄で設定して地球人に誕生して来たと言うことまで解るようになった。私たちの間には、子供も3人いる。どこかに出かけるときには、一人のように見えても、実際には"Thousands angels"が一緒にいてくれる。それは何かにつけ心強く、とても感謝していることだ。


 というわけで今回、実際には団体旅行であるのだった。天使たちは無料、または宇宙船で、またはテレポーテーションで移動できる。私は、午前8時05分羽田発のスカイマーク301便に乗った。




*******

 縄文杉に会えることが嬉しいあまり、私としては珍しく手帳に旅のメモを取っていたので、読んでみる。



  私の旅日誌



8月15日

「05:20AMに家を出る」

と、綿密な予定を、前もってスケジュール帳に書いておいた。

 いよいよ当日、太陽が顔を出す前の静かな早朝、でも鳥たちはもう活動している、そのような時間帯の05:05に、家の玄関を出た。15分の勘違い。でもこれで、精神的にも余裕が増し加わった。


搭乗手続きのゲートにて:

 そういえば、身体検査のゲートを通る時、何か眼を瞠るような検査員の表情に、ハッとした。

「もしかしてこれは、フレンチスリーブのワンピースとブラとショーツと素足にアンクルベルトのサンダルで、薄着ヌードモデル状態だったの? いやん!」と思った。


飛行機内にて:

 08:10頃、離陸して少し経った頃、CAに、アイスコーヒーを頼んだ。味に5段階あるとすれば酸味4、苦み3、コク4か。雲の上で飲むコーヒーは一段とおいしく感じる。


 コーヒーをいただきながら、超高度文明の高次元存在アシュタールのメッセージを何とはなしに思い出した。マレーシア航空370便の機体が致命的な故障を起こし、このままでは墜落する危機一髪のところを、司令官アシュタールが乗船中の宇宙船が機体ごと搬入して、地球内部の、あるエリアに保護した(*④)というものだ。


 ネット上では、「消えた機体」として、沢山の憶測を伴い謎が謎を呼び、口角泡を飛ばす勢いで、世界中のニュースサイトやブログで話題になっていたが、高次元存在のメッセージを日頃から読んでいた人は、アシュタールの連絡により、「ああ、金星かプレアデスか、はたまた、月か内部地球もあり、か」と納得していた。事故機内では、アンケートを取り、結果、死を望む人は一人もおらず、ブループリントに則って、レスキューを申し出た艦長サナンダ、司令官アシュタールの保護の提案に喜んで、行くことを賛成したという。


 機体ごと巨大宇宙船で着陸することは、その時点の地球の表層エリアでは憚られたのも理解できる。きっと、多くの人が仰天して腰を抜かすかもしれなかったのだ、と私は思った。

 だが、後から聞いた話によると、地球の原子力発電による重い周波数の電力が、軽い周波数の宇宙船のシステムに悪影響を及ぼすことが考えられ、愛の周波数と同レベルの世界である内部地球に、機体ごと搭乗員を運ぶほうが、宇宙船とそのクルーと飛行機の乗員共に、安全面で良いということだった。


 こんなことを思い出したのは、エアポケットや何かで、少し揺れたからだ。でもこれで、アシュタール様がいれば何があっても大丈夫なことに思い至った。


09:20頃、富士山を左手に見る。山頂は雪を頂き、キラッと太陽の光が反射していてとてもきれい! いつ見ても端麗な、いろいろな芸術家による影響もあるだろうけれど、私には、どうも「和服姿」の山に見える。


09:44頃、四国上空を通過。南下するに従い、上空は雲が多くなってきた。南は地上の湿度が高いのだろうか。

「南でも、沖縄は湿度が低い」

と、沖縄出身の美容師さんに聞いたことがある。

 これから私が行く屋久島は「ひと月に35日雨が降る」、だなんて言われるらしい。すごい!


09:55を少し過ぎた頃、鹿児島空港に到着。座席は30-C、真ん中よりもずっと後ろだ。というか、後ろから3番目の列だった!


10:10発の

「リムジンバスに間にあうよう、どうかお願いします!」

 と、ロード・ガネーシャ様に頼んだ。


 間に合った! 

「すごく驚きました、感謝します!」



**************************************

備考~

(*②)

「愛のコードナンバー水」[44 66 111]と[99 77 654]、このコードNOをマスキングテープに書いて水のボトルに対称に貼るか、マジックペンで直接書くことで、ツインの愛のエネルギーが水に変化をもたらします。おいしくまろやかな軟水になり、この水でご飯を炊くとふっくらと美味しく出来上がります。

参考文献:【「飲料水の改善のためのコード」…天地創造のプロセスの間は、この事を長い間秘密にしておきましたが、それぞれ一滴一滴の水の中に、私は女性の創造神及び鍵、そしてコード・番号を設けました。これらのコード番号は基礎となる要素であると共に、透き通った最も純粋な水の公式でもあります。このメッセージで、非常に効果のある水のコード番号を公開すること、それは全人類のへの私からの贈り物です。さらに付け加えますが、創造主アドナイと女性の創造主シェキナーが共同で作業を行ったこれらのコードは、例外として、二つのコード・番号からなっています。共に並べられた女性形式と男性形式のそれぞれが、水の構造に完全な調和を醸し出すのを、見て取れるかもしれません。例えば水差しにこれらのコードを適用すれば、この水は「科学の結婚式」と呼ばれる聖なる結びつきに繋がります。4~5分もすれば水差し全体の水は、純粋な神の聖なる愛が植え付けられます。所要時間はその時点の母なる地球のエネルギーに依存し、その振動数が高ければ高い程、時間は短くなります。 さあこれが、地球の全人類が、無料で自由に使える水のコードです。

[99 77 654]及び[44 66 111]

http://reikidoc.blogspot.de/2014/06/divine-healing-codes-and-how-to-use-them.html  】


(*③)

『エンジェル・ガイダンス』―真のスピリチュアル・メッセージを受け取る方法

ドリーン・バーチュー博士著 奥野 節子訳、に詳しい。


(*④)

2014年3月の出来事。後日談では、地球に似た周波数帯で、「エチケットセット」という身の回りの生活用品や家などを支給され、救助された人々は、何不自由なく、そして、さらに美しく平和であることに満足しているということです。

参考文献:

【セント・ジャーメイン】www.whoneedslight.org

Operation TruthOut Flight 370 Update from St. Germain

Transcribed by Kathryn E. May, PsyD, March 22, 1 pm, New York


【アシュタール】http://infiniteshift.wordpress.com

Message from Matthew and Ashtar via Suzy Ward:March 20, 2014 〓 Missing

Malaysian Airlines Plane 〓 Golden Age of Gaia


【 LightWeb News】:報道機関への発表「フライト370は救助され、銀河の宇宙船の中に安全に収容されている~LightWeb News

 2014年3月18日、ハイ・フォール、ニューヨーク発。フライト370の救助に関する分かり易いニュースが LightWeb Newsに掲載されています。

 この航空機は油圧系に障害を生じ、制御不能に陥り、機体の破壊寸前に至りました。この航空機は、飛行中にアシュター司令官の指揮下にある、銀河艦隊の一部であるシリウスから飛来した巨大な宇宙船に救助され、機上に搭載されました。これについての報告は LightWeb Newsに掲載されています。レーダー画像では宇宙船が出現し、フライト370が突然姿を消した事が確認されています。極度に進歩した技術的な介入を直接示す驚くべき異常事態のために、捜索と救助の努力の最中に混乱が生じました。

 葉巻型のUFOが紛争地域(最近ではウクライナ)の上空に現れ、乗客の救助をし、安全を確保し、NESARA法の施行を始めるように世界中に参加を呼びかける新しい要求をしているこのソースからの完全な説明を読んで下さい。

 アシュター司令官はこの救助と要求についての責任者で、自らをただちに世界平和を実現するための”人質”の立場に置くことを申し出た乗客たちと協力しています」




**************************************


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る