第47話これだから戦士はいやだ!

「説得は無理ですか。

それでは決闘を申し込みます」


はぁ。何を言っているのだろうか

このイケメンは。


「いいわ。全力で挑ませてもらうわ」


エリーゼは不敵に笑い決闘を受ける。魔法ローブからショルダーバッグをから剣を取り出す。性質はなにで出来ているか黄金の聖剣。


「どうして、こんな流れになっているんだよ」


イケメン騎士(たぶん)は、中段の構え。エリーゼは、いつもの突撃をせず同じく中段の構えで 相手の出方を窺う。

エリーゼが、むちゃくちゃな斬撃を右を左と。すると飛ぶ斬撃となり敵に向かって飛ぶ。


「はぁ!?なにそのスピード」


次に、網状の飛ぶ斬撃を放つ。

まるで漁船を大漁に捕まえる網のように。


「さすが、エリーゼ様。

ならこれを使わないといけませんね」


イケメン騎士は、剣を地面に突きつけ置く。まるでエクスカリバーを抜く1幕のように彷彿させる。

これで、構えなら自殺行為。

両手は柄、剣は地面に刺して鞘みたいに。最大の愚行で、俺が

止めようと足が動く前に

剣が強く光を放つ。


「な、なんだ!?」


「ま、眩しいですわ」


「おわぁ!?なんだよ急に」


俺とオリヴィア、アマリア順で

声を上げる。目を開けると

ギルドの門の前で剣と剣をぶつけてダンスするエリーゼとイケメン。


「異次元すきだろ・・・」


遠距離から謎の行為に接近戦の

目に追いつくのが必死の迅速の

斬撃。エリーゼは、右の袈裟斬り。イケメンは左の袈裟斬り。

パワーでは上。エリーゼは衝撃で

引いた剣を逆らわず方向を従い剣を合わせるエリーゼ。

そして回転から横一文字。

威力をブーストした剣をイケメンは難なく袈裟斬りで返す。

その余波でギルドの門は傷がついていく。やめてぇーー!壊れるよ。


「これで、終わりよ」


返した剣で弾かれる剣の方向を逆らわず従ってその軌道を乗せて

左の袈裟斬り。どんどん威力を乗せていくエリーゼ。


「確かに威力を吸収していく技術は恐ろしいものです。

しかし・・・」


イケメンは右にジャンプして回避する。袈裟斬りは見事に避けられる。


「なっ!?」


「どうしても来る方向が限られていく。避けるのもそう難しくないですよエリーゼ様」


イケメンは突きを放つ。

剣が届く寸前で止まる。

決着がついた。


「エリーゼが負けた!?」


「ま、まさか・・・・・」


「マジかよ!!」


驚愕する俺達はその衝撃な光景に信じられずに開いた口が塞がらずにいた。


「それでは、参りましょうか

エリーゼ様」


剣を鞘に収め手を伸ばす。


「・・・そうね」


その手を掴まずに自力で立ち上がる。その拒否にイケメンは肩を竦める。


「ごめん。皆、わたしパーティを脱退するわ」


「だ、脱退って。やめるのかよ。

俺を勝手に呼んで・・・」


「それなら・・・・・」


エリーゼは、腰にあった不思議

収納ショルダーバッグに黄金色の石を取り出す。


「この魔石を使えば元の世界に戻れるわ」


「なっ!?これがか」


恐る恐る受け取り、エリーゼの表情には申し訳なさそうに

なんとか微笑を浮かべている。


「タカノリこれで帰れる。

最後に本格的な冒険は出来なかったけど今までありがとう」


「・・・・・エリーゼ」


「もう行きましょう」


「はい。エリーゼ様」


イケメンはそう言うと、唱える。

それは魔法だけど早すぎて

上手く聴き取れない。


「ィルドグャンジ」


すると、イケメンとエリーゼは

身体に光が纒い天に飛んでいった。これは、移動魔法。

文献で見たことある失った魔法だと知っている。

それよりも・・・・・


「エリーゼェェェェ!!」


俺は、天に向けエリーゼの名を叫ぶ返事はいつまでも返ってこなかった。

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