第40話窮地と選択
ほぼ、垂直の傾斜に背中を滑りながら
落ちていたエリーゼに向かって行く。
「ぐっ!」
所々に、木々にぶつかりながらも
横へ
直立で滑るのは危険と判断して
背中を摩擦するよう移動にした。
それでも、危険なのは変わりないが
垂直な道と呼べない道に自由落下に
展開しないよう進むと
うつ向けで倒れているエリーゼの
姿が捉えた。
「エリーゼエェェェーー!?」
自由落下して、深さは10メートル以上はあると、ここまで滑り推測した。
そして、この高さで落下して
無事で・・・死亡しても
おかしくない。
「生きてくれ・・・そうじゃないと
俺はどうしたらいいんだ!」
距離は近い。もう、この移動手段に
もどかしくなり、地面に立ち
跳躍する。平らな場所へ着地を
計算とイメージを疎かさせ
右足に激しい痛みが走る。
「意識はあるか?返事をしてくれ!」
しかし、
かもしれない。
右足を構わずに
杖を地面につけて体勢を崩さず
ゆっくり向う感情は、
屈もうとするが、ケガした足が
原因で崩れるように地面をすわる。
「俺は・・・エリーゼがいないと
これからどうすればいいか
分からない。利己的でクズみたいで
情けないセリフだ。
でも、
俺は、鎧の懐から魔石を4つを掴み
宙へと投げる。魔法陣は地面に落ちると魔法陣を展開させる。
二人分でも余るほど範囲がある
魔法陣の放つ白の光に包まれる。
回復系の魔法陣。
俺が最も使用して愛用している
魔石だ。
「だから、どんなことをしても
絶対に救ってみせる!」
この、異世界は魔法を使いのに詠唱と
魔力が必要。そして、魔力は枯渇する
ことはない。
魔力は、想像力であって
ファンタジー世界でありがちの
体内に宿る未知なる力で変換とか
ではなく、イメージで発動する。
(だから、イメージが出来なくなれば
魔法は決壊する・・・チッ!
魔法陣が壊れた・・・・・まだ、
魔石があるとはいえ、尽きる前に
しっかりしろ!致命的な傷を負っているなら、手遅れになるんだ。
だから・・・助けられる未来を
見ろおぉぉぉぉ!!)
「うおおぉぉーー!!」
破壊された魔法陣を次の魔石を
投げ二度目の魔法陣を作り出す。
確実的なイメージを思い浮かべるなら
想像をしようと
追い込むことじゃなく、
確定された未来を見るのだと
自分に自己暗示させるつもりで
心中は持論と理論、叫びだすのは
感情をコントロールさせる叫び。
自分を騙すように鼓舞させていく。
「ハァ・・・ハァ・・・・・」
魔法の行使に体力を使わないとは
いえ、精神的に疲れが起き
呼吸が忘れ喘ぐようになる。
「・・・・・ううぅ」
「エリーゼ?」
左の手で、頭を抑え上半身を
立ち上がり後ろへ振り返る。頬が
赤く、何かしらの状態異常に
あるのだろう。
「エリーゼ!!」
「・・・・・」
後で治すとして、意識を取り戻した
エリーゼに俺は感極まり、
ハグをした。ビクッと肩が驚く。
そして、俺の背化に腕を回し
ハグを受け入れてくれる。
つい、気持ち悪いとか罵声と
思ったのだが、以外だった。
もしかしたら、エリーゼも
助かるとは思えずに同じく
喜んでいるのかもしれない。
人って、知り合いが
喜ぶを表すハグという行動に
思考よりも出てくるかもしれない。
「ありがとうねぇ、タカノリ・・・
嬉しかった」
「ああ、俺もだ!」
「・・・ここまで、求められたら
わたしがいないと駄目なんだから。
うん、そうよね?」
「・・・・・ちょ、ちょっと
待ってくれ!」
聞き逃せない言葉が出てきて
俺は咄嗟に腕を外し恐る恐るエリーゼ
を見る。
「な、なによ!」
頬を赤く涙を流して急いで
拭き残っている状態のエリーゼに
俺は期待を込めて問う。
「その、聞こえていた?」
「なんのことよ?聞こえたって」
「い、いや聞こえていないなら
いいんだ」
「そ、そうよ!タカノリのうるさい
声が消えていく意識で聞こえたの
だけど?もしかして・・・」
「はぁ!?なにをいっている?
俺は、叫ぶわけないですけど!」
顔が熱くなるの感じながら
急いで否定をした。
我ながら子供かとツッコミたい。
それから、状態異常を回復の魔石を
展開させたが赤いままの顔を完治
出来なかった。
いや回復傾向さえ
現れず、不安を拭えないが
ここで、いつまでも
いるわけいかない。
「上にオリヴィアさんを置いて
ここまで来たから急いて戻ろないと
いけないけど、エリーゼは
ここで待つか?」
「もう、平気よ。神官が一人だけ
させている方が優先でしょう?」
「そうだけど、焦るといい結果に
ならない」
「でも、時を一刻と迫っている
危機的なんでしょう。
わたしは上に駆け上がるから、
タカノリは、そこで待っていてよね」
エリーゼは、高く跳躍するための
ポージングをとる。
「ま、待って!回復したとはいえ、
無理はするなよ。俺も―――」
「ふぅー。あら、お二人さん
無事だったんですね」
んっ?聞き覚えのある声がした?
なぁと覚えながら視線を右へ向けると
助けるべき人が奥から現れる。
あれ?確か盗賊に攻撃されて
いたと思うのだが。
オリヴィアさんは、微笑を浮かべ
現れたのだ。
「ど、どうして
オリヴィアさんが!?」
「フフ、まるで幽霊を目撃された
ような眼差しを向けられると
さすがに傷つきますわよ」
「あっ、それはすみませんでした」
「いや、そうじゃないでしょう!
無事でなりよりです。
失礼ですけど、もしかして盗賊の
仲間じゃないでしょうか?」
エリーゼが、突然そんなことを
言いだしオリヴィアさんは
目を見開き驚愕させる。
もちろん俺もこの暴論に驚く。
「エリーゼ。それは、
いくらなんでも」
「普通に考えておかしいわ。
戦術と冷静的な連携も取れる
盗賊なんて・・・それに
あなたは無傷じゃありませんか」
「・・・・・」
無言の圧力を放つエリーゼ。
オリヴィアさんは微笑を崩さずに
困惑していた。
「その、信じられないかも
しれませんが、わたし一人で
倒したのです」
「・・・まぁ、いいわ。
上に行って確認すればいいことだし」
「・・・・・」
鋭い眼差しと詰問していくエリーゼと
疑いを晴らそうとしない。
そしてどこか余裕綽々とした
オリヴィアさんを疑いの念に
俺も警戒しながらもオリヴィアさんに 表面上は、明るく会話をして
現場へ戻る。
辿り着けば、複数の盗賊が倒れる
姿があったのだ。
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