第36話 次に進むには新たなる仲間を
俺とエリーゼは、貼られている依頼内容を
このパーティで安全にクリアできるないかと
探していた。
「・・・この討伐クエストするには
二人は厳しいよね。うーん?」
(えーと、ブラック・ボアの討伐。
場所は東の山に生息している。
ああ、前に戦ったことがある。
あの黒いイノシシか)
討伐クエストには、レオーや
アーチェリーモンキーがとくに多く。
ブラック・ボアの生息している場所にある
近くの山には危険な魔物や迷子になりやすいとエリーゼが口うるさく言っていた。
「エリーゼ少し離れていいか?」
「え?離れる。急にどうしたのよ」
「いや、新しい仲間でも声を掛けようと
思ってなぁ」
「・・・・・ふーん。どうせ
かわいい女の子でしょう」
「じゃあ、そういうことで」
俺は、踵を返して新しい仲間を勧誘にいく。
「ま、待って!わたしもついていく!!」
俺の隣に走って同じ速度で歩くエリーゼ。
いや、どうしてついてきたの!?
「なぁ、その間にクエストを選ぶのは
どうするんだ?早くしないと
いいクエストを奪われるて、言ったのは
エリーゼだろ」
「きょ、今日はいいの。ほら早く
探そう。新しい仲間を」
ギルドにいる冒険者を見るが、ほとんどが
パーティが出来ている。ぼっちの冒険者は
いるけど、酔っ払いがほとんどで
不安しかない。ちなみに食堂には
すでに突っ伏すツインテールした
神官が酒をドンドン持ってこいー!など
時間逆転したダメな・・・こほん。
「・・・あれ?どうしよう見つからない。
その前になんで朝から普通にお酒を飲んでいる奴が多いんだぁぁ!!」
「そりゃあ、ギルドだから。
羽目を外し過ぎな人もいるわよ。
本当に新しい仲間が見つからないわねぇ」
諦めようかなとしたとき、ギルドの門を
開けて入る綺麗な女性。
見た目は、10代後半ぐらいか20代の
女の子だった。しばらく見ていると
近くの椅子に座る。
「よし!行ってくる」
「はーい、それじゃあ行きましょう」
誰かを待っていたのか、姿勢を真っ直ぐに
座る女の子に近づき容姿ははっきり見える
距離になった。
衣装は神官で、栗色のロングヘアーは、
つややか。瞳の色は
さて、第一声はどうするか。
「こ、こんにちは」
「こんにちは」
知らない人に声を掛けても警戒心なく
明るい笑みで挨拶した。
人柄がよさそうな美少女とみた!
美少女ゲームの達人(自称)から見て、
この美少女タイプの攻略はこれだ!
「そ、その・・・・・あの、えーとえーと
・・・・・一緒にクエストに
行きませんか?」
「え?わたしでよろしいのですか?」
少し瞠目して、指を自分にさす。
俺は、首を縦に振り返事する。
栗色のお姉さん系の美少女は、朗らかに
笑みを浮かべる。
「俺は、タカノリ・トウドウ。
ジョブは一応、勇者です!」
「はーい!わたしは、相棒で指輪を
受け取った最近はみんなが祝福される
魔法使いのエリーゼと言います!
ただの魔法使いです」
自己紹介すると、エリーゼのターンに
回ると素早く俺の前に移動して挨拶する。
しかし、その動きや指輪を強く主張する
必要があったのか?いや、ない!
俺は、エリーゼの近づき小声で伝える。
「エリーゼどうしたんだよ?
そんな敵視するようや動きして」
「だ、だって・・・・・
気持ち悪かったから」
「き、気持ち悪かった!?」
予想外の言葉に耳にして、絶叫を上げる。
気持ち悪かったて、ダメージが
スゴいのだけど・・・。
エリーゼが、睨まれ俺も我慢の限界と
少し睨む。エリーゼは、一瞬だけ目を逸らし
頬に薄く赤くなる。
「フフ、仲がよろしいのですね」
「「ちがいます!」」
否定しようとするが、ハモる。
なんだ、このシンクロ率?
微笑んでいた栗色のお姉さんは、おもむろに
立ち上がる。
「わたしの名前は、オリヴィア。
ジョブは見ての通りの神官ですので、
回復には自信があります」
優雅に神官の長いスカート左右を持ち上げ
名乗る栗色のお姉さんこと、
オリヴィアさん。
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