第3話 確信
衝撃的な事実に驚きながらも鈴音の自己紹介が終了し、朝のHRが終わりまた教室が喧騒に包まれた、勿論その喧騒の正体は鈴音自身へのの質問だった、それはもう質問の嵐と表す以外の言葉が見当たらない位の質問責めだった。
そんな質問の嵐が過ぎた辺りで俺は思い切って声をかけることにした。
「え、えっと春風さん、俺相良悠って言うんだよろしく、悠って呼んでくれると嬉しい、それでさ急なんだけどどこかで会ったことあったっけ?」
俺は急に何を言ってるんだぁぁぁぁそんな事急に聞いたら変だと思われるだろうがぁぁぁぁ!
「あっ、えっと、は、初めまして春風鈴音といいます、私の事も鈴音と呼んで下さい、悠さんよろしくお願いします、えっと、多分会ったことは無いと思います、すみません」
「そっ、そうだよね!ごめんね、変な事言って」
「いえいえこちらこそご期待に添えずごめんなさい」
「あ、おれの名前は立花瞬、悠と一緒で瞬って呼んでくれ!それにしても、やーい、悠ナンパ失敗してやんの、だっせーって、痛たぁ何も殴ること無いだろ!」
「うるせーな!お前は余計な事言うなって!」
これは恥ずかしい変な事奴だと思われただろうなこれ、そう思っているとクスクスと笑う声が聞こえた。
「悠さんと瞬さん、お二人共仲がいいんですね、とっても面白いです」
笑っていたのは鈴音だった。
その笑顔を見ると不思議と暖かい気持ちになった、そしてふとこの名前を口にした
「リンネ?」
その名前を聞いて鈴音は一瞬驚いた表情をしたがすぐにさっきの表情に戻っていた。瞬は気づかなかったようだか俺はその変化を見逃さなかったそしてさっき自分が感じたことが間違いではなかったことを確信した。
--やっぱりこの子は昨日の夢に出た子に関係がある--
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