第4話 魔女の姉妹

「おねえちゃん、おかえりなさい!」

 無邪気なユメの笑顔と声に安らぎを覚えながら、ただいま、と口にする。

 ユメと出会ってから、二年が経った。

 最初は村の人の反発がすごかったけど、そんなの無視してユメといるうちに、いつのまにか反発は薄れたと思う。

 多分決め手になったのはユアンの「うちの村にはすでに1人魔女が住み着いているんだから今更1人増えようが変わらない」と言う言葉だったと思う。

 ユアンにどうしてそんな発言力があったのかとかは知らないけれど、この件だけは感謝しているので職場で素直にありがとう、と笑ってみると、案の定逃げられた。

 目は見ていないのだけど、やはり魔女に声をかけられるのは気持ち悪いのだろうと逃げられてから後悔した。

ユメはユメで、敬語が抜けないわおねえちゃんと呼んでくれないわで一悶着もふた悶着もあったけど、今では家に帰ってくるとこうやっておねえちゃん、と出迎えてくれる。とっても可愛い私の妹。出会ってから二年と言うのが信じられないぐらいに溺愛していると我ながら思う。



このまま、幸せな日々が続くと、思い込んでいた。

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