第2話
私は各国が認める秘密組織の博士だ。
私の具体的な仕事は、組織のエージェントが発見し確保や保護した異常性を持った物品や生き物を解明するのが仕事だ。異常性とは簡単に言えば、科学的に証明できない能力を持った化け物の事を言う。つまり、そんな人類じゃ証明出来ない不思議な物を命懸けで実験して能力を調べるのが私の仕事だ。
おっと名前を言っていなかったな。
私の名はテノールと言う。まぁ気軽に博士とでも呼んでくれ。
今日からある異常物品を研究をするよう指示されている。
それは、黒い大人用の傘だ。
そしてこの傘の異常性は、傘布に雨滴の接触が持続した際生じる雨音はピアノの音色に変化するという異常性だ。
そして、その音色から生まれる演奏されるものはどれも有名な曲だ。
実験開始。
研究開始から一年が経った。早速判明した事を纏めようと思う。
まず傘は褒めると上達し、貶すと演奏しなくなる。この事から子供の様な自意識を持っているのが分かった。そして演奏しないと下手になり、リクエストには喜んで答えてくれる。
そして現在、問題に直面している。問題とは、長期間雨が降らず演奏出来なかった為、傘の技術は著しく低下したのだ。
その為ある作戦を決行しようと思う。作戦とは簡単で、大勢の前で演奏させるという物だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます