カラメル、ハジメル、トマラナイ(2/12)




 拐って、楽にして


 溶けてしまいたいのよ

 どこかへ行ってしまいたいの


 風の流るる方向に

 心、赴くままに


 私を縛ってるもの、全て取っぱらって


 真っ青な空が美しいと思うのは

 全て解決した後の心模様のようだから


 思い切りのある、あの歌を口ずさんで

 パッション迸るように共鳴してしまうのは

 泣きたいのを我慢しながら

 向き合おうとする強さに感じるから


 きっと、惹かれてしまうのね・・・


 強くなりたかったから


 強さの中に潜む危うさ

 それを人は"儚い"と表現する


 今まで、何度も乗り越えてきた

 本当の意味での解決を求めたから

 目先の欲に溺れなかった


 埋めても、欲張りな人間は

 貪欲なまでに貪り貪り貪り・・・


 獣になったところで

 本当に欲しいものを蔑ろにしたら

 遺るのは虚しさだけだったから


 でも、人間という生き物の

 本質は獣なんだ

 一面を隠してるだけにしか

 律してるだけにしか過ぎない


 今回は、自分に負けそうになってる

 私がしっかりしないと駄目なのに


 壊れてしまう気がしてる

 何かが、切れそうな予感と共に


 でも、いつかは

 それも当たり前になってしまうのかな

 良い当たり前の習慣なら良い

 悪い当たり前の方向ならば

 喜んで道を外れよう


 笑顔で流した数々のこと

 今起きていること

 どうしようもないこと


 もう、分からない


 今までのことが積もるに積もって

 私を喰べようとしてる


 打ち勝つのが先か

 打開策を編み出すのが先か

 呑まれるのが先か

 堕ちるのがオチか


 折れてしまう前に

 壊れてしまう前に

 私に安らかな夜を


 さようなら、アンハッピーライフ

 こんにちは、ハッピーライフ


 私を、楽にして

 シュガー漬けだって構わない


 私は、私に負けたくない


 他人には話せない

 外部からの抑圧と、家庭と

 色んなことから


 敗けそうになる私が

 本当は大嫌い


 あの夜の日の月に

 閉じ込められたみたいだ

 消失と消滅願望という名の放浪劇


 あの日の月を見た時も

 また違った気持ちで

 消えたい想いで一杯だったの


 いつかは笑い話になることを

 夢見て、眠れない日々を過ごす

 睡眠は、盗られてしまった


 連れ去られてしまった


 近いうちに、発つだろう


 本当の意味での克服

 自分を成長させるために


 雲が太陽を覆ってる

 まるで、白い雲が弱い私を

 包み込んでいるようだ


 平和で平凡な日々の在り処

 近くの空は何とも言えない水色に

 白い雲が横に連なり晴れて

 また別の色彩を帯びる


 感受性なんてものはない

 しかし狂う予兆は確か


 戯れ言にしか過ぎない

 戯れ言にしかすぎない


 停める、留める、トまれ


 とまとの様な"何か"が

 ナイフでグシャッと

 潰れてしまうのは、見たくないから

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