第6話 黄炎帝の話

おう



中国の 全土を



始めて 統一 した



男でした。



おうは 大軍を 率い



中国 その頃を と 言った、



大河が 流々と、 流れる 地域を、



北西の の 人達が



油断 していた、







山と山の



間から 攻め入り、



白虎びゃっこ 青龍せいりゅう 朱雀すざく 玄武げんぶが 漸く 休んだ



先に

入り込み、



永安えいあんを 滅茶滅茶に した。





人々は、



逃げ 惑い、



永安えいあんから



北へ 南へ 東へ 西へと



去って 行った・・・・・。





そして



各地の 土地で



北は 黒玄武こくげんぶ 南は 赤朱雀せきすざく 東は 圭青龍けいせいりゅう



西は 劉白虎りゅうびゃっこに 話し、








「このままでは 華国かこく



滅んで しまう。」 と、



各 四方の 神獣しんじゅう



告げた ・・・・・。



華国かこくでは

おう炎帝えんてい



名乗り



人々から



多額の



租税を 取り、 法を、 定め



人も 獣も、



雁字搦がんじがらめに し、




黄炎帝おう えんていの 好きな



様な



政治を



し始めた・・・・・。



炎帝えんてい



華国かこく黄国おうこく



定め



女性を 兵 と 共に 捕まえて



来ては



苦しい



思いを



させた ・・・・・。



働ける 者は



奴隷と して



働かせ



老人は 無用 として



焼かれ





子供は



おう



洗脳 じみた 教育を



受け さされ



次なる おう



兵士と



させようと



していた・・・。





少し 有能な


者は 宦官 として、



宮中の



おう



幾人 もの



姫の 手伝い



として 働かされた・・・・・。








華国かこくを 離れて 行った 者は、



途中 関所で 捕まり、



多くは



殺された・・・・・。









西の 関所 付近で



逃れて 来る 人達を



助けて いた



女の 虎の 化身



虞美草ぐびそうは 捕らえれ



おうの 宮中へと



連れて 行かれた・・・・・。













白虎 達は 『華国かこくを 取り戻そう!!!』と・・・


施策を 練って いた。










劉は 最後の 一人 虞美草ぐびそうを、



助ける 為



ボロボロに なった 両足で



飛び出した・・・・・。



九十九人目の



人間で ある。




後 一人。



劉は 最後の 一人を









助ける為 西方で 休んでいた



竹の 屋敷を 抜け出し



東へ 東へ 永安えいあんまで


向かった・・・・・。



ボロボロの 両足で。









高い 山々が そびえ 立って いる。








そこへ 先に 神に なった 黒玄武こくげんぶ・・・。



地面を 怒りで 揺らし



平らにし、



劉が



進み 易く させた ・・・。





まだまだ



西の 方 ・・・。 東の 永安 までは



遠い ・・・・・。



水の ある



川岸までは 遠く





水を 一滴 も



飲まずに



走り 続けている



劉の 元に



圭青龍けいせいりゅう が やって 来て



上空で 月琴げっきんを 奏で








柔らかい 雨を 降らせた・・・・・。



劉は 喉が 潤い





走り 続けた・・・。



そして 永安の 都に 着くと、



高い 城壁に 囲まれた



一番 高い所に



捕らわれている 美草びそうの 所まで、



赤朱雀せきすざくに 運んで もらい、


鉄で 出来た 虞美草ぐびそうの 捕らわれている


檻の 扉を 朱雀が 体を 燃やし、



こじ開けた・・・・・。









奥に 美草びそうが 倒れて



眠っていた・・・・・。



劉は 美草を 起こし、



美草びそう達の 住む、


地方へと 向かった・・・・・。



黄炎帝おうえんていは まだ 倒れて いなかった・・・。



おうは 前より も 増して 人々を、



苦しめていった・・・。



多くの 悲鳴の 中、



西方の 美草びそうの 二匹の 青い目を した、



虎の 子供達が、 東の 永安えいあんの 方へ



ゆっくり ちょこちょこ 走って 来て いた・・・。



そこへ 空より 一冊の 小さな



未来の 本が、 降って 来た・・・。



二匹の 小さな 白虎びゃっこが、 その本を 地に、



落ちているのを 見つけ、



その 未来の 絵本を 開くと



色 とりどりの 色達が 飛び出し、



黄炎帝おうえんてい劉白虎りゅうびゃっこ赤朱雀せきすざく圭青龍けいせいりゅう



黒玄武こくげんぶ



水に 溶けた 水彩画の 様に 溶けて いった・・・・・・・。



そして 二匹の 小さな 白虎が、



虞美草ぐびそうの 帰りを 待っている 間、



その 未来の本を 開いて ゆっくり 草むらに 寝転んで 読んで いると、



世界は その 絵本の 未来と



黄炎帝おうえんてい



作った 悲惨な 黄国おうこくの 間の 様な 世界へと、 変わっていった・・・・・。



まるで 色 とりどりの 本当に 愉しい 新しい 世界へと 変わっていった・・・・・。



悲しみや 苦しみは



真っ黒い 海の 底へ、



人や 獣の 涙は



真っ青な 空へ・・・。


汗は 海へと 溶け出し、



山々は 緑 赤、



秋の 夕暮れの 様な、



色彩を し、



川は 真っ白な 滝が 流れる



ごうごうとした 水色へ 変わり、



人々や 獣の 殺された 血は 地中深く マグマの 赤い 火と なり、



殺された 人々の 体や 獣の 体は



茶色い 土 となり



そう そこには 元の の 国の 様。



そして 悲しみや 苦しみが 押し流された 後の 様な、



花 とりどりの 世界へと 変わっていった・・・・・。



劉白虎は 西の方の 竹の 舘へ



美草びそうと 共に 戻り、



玄武こくげんぶは 北の 大地の 更に 上の



流氷が 流れる 北の 大海原の 奥の々に



戻り、



朱雀せきすざくは 南の 太陽の 方角へ 戻り、



青龍けいせいりゅうは 東の 青い空へ 戻り、



炎帝おうえんていは 地下の マグマの 底へ



押し沈められて 行った・・・。



白虎は 漸く 使命である 九十九人目の、



白い 女の 虎の 化身 美草びそうを 助け 体が、



元の 白い 虎の 形に



戻り、



美草と 共に 二匹の 白い 虎の 子供を、



育て、




美草と 劉の 間には、



一匹の 目の 赤い 真っ白い 虎の女の子が、 生まれ、



親子 五匹で 楽しく 暮らしたそうな・・・。



そして 劉白虎は 西方を 司る



虎の化身 白虎として



西方を 護ったそうな・・・。



これは 今の 中国が 出来る 本当に 古い



物語りです。



終り

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矢田誠一 @yattyann

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