すごい。面白いです。記憶の好き嫌いかあ、なるほど。やられました。
ちなみに私の予想していたオチは……
「嫌いなものを食べれば帰れるんですね。わかりました」
実は悪魔が憑依していた生徒、先生をぱくりと食べる。
でした。意味ない(笑)
作者からの返信
七海 まちさん
コメントありがとうございます!
最後の一文、拘った甲斐があります。別の言葉で一回終えたんですよね。で、何回も読み直して「コレジャナイ」感から抜け出すまで時間が掛かりました(笑) 主不在の蟻地獄に落ちた蟻の気分でしたが、そう言って頂けて救われた気分です。
そのオチいいですね!
タイトルも「僕は食べる」にすれば、矛盾しないですし。
ただ悪霊が出てくる類のホラー作品を書くには、腕がまだまだ足りません(汗)
最後でヒュッと寒くなるやつですな……
いやなことは忘れる、というのが人間の防御本能としてあるそうですが、
誰もが受け止めたくない事実、「記憶」をえり好みしながら生きているのかも知れませんね。
作者からの返信
gaction9969さん
コメントありがとうございます!
最後に至るまでの間にどれだけ「奇異」を「普通」に混ぜるのか、悩みながら書きました。
ただこの先生の場合、忘れたくて忘れた、というよりストレスで脳みそが自己防衛の為に拒絶した、という感じではあるのですが。
そうですね。ですから同時に、忘れたいほど辛い記憶をいつまでも抱えて生きている人の強さと優しさを全力で肯定したいです。
「イジメ」のタグにも反応して読ませていただきました。
好き嫌いも「どうでもいい」ことと考える感覚を持てたらいいのにと思っている自分がいました。
無関心で投げやりなように見えますが「どうでもいい」ことはつまり「どうなっても構わない」という覚悟でもあると感じています。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
「イジメ」と言うタグ、慎重に使わなくてはいけないなと改めて思いました。
好き嫌いを「どうでもいい」ことと考える。どこか悟りに似たものの様に感じます。
これは驚きました。まさかそういう展開になるとは…全く予想できませんでした。好き嫌いをしているのは完全に生徒の方だと思っていたので、完全に誘導されてしまいました。
あと、最初の教室の埃っぽい描写が、教室特有の雰囲気が感じられて好きです。よく考えるとあそこで少し不気味な舞台が完全に出来上がっていたのですね。
作者からの返信
瞳さん
コメントありがとうございます!
生徒も生前好き嫌いをしていたわけですけれども、「好き嫌いをしてはいけません」「嫌いなものを食べるまで許しません」というのをより深刻なところで大人にやらせてみたらどうか、という試みでした。
最初に幽玄なイメージが出来上がっていたのならそれは瞳さんの想像力の賜物かですね。私はただ、夕暮れの教室を丁寧に描いただけなので。ただその丁寧さが、全体の雰囲気作りに一役買っていたのだとすると、やっぱり描写って重要だなって思います。気付かせてくださってありがとうございます!