第41話 事後処理。

 あの事件?戦闘?は援軍として第三艦隊が駆け付け、最初の絶望的状況が嘘だったかのように一瞬で片付いた。俺やラノン、ダミオスさんは下船後すぐ連合艦隊の地球本部の兵士たちに囲まれ独房のような所に入れられたが、3日後には三人そろって表彰を受けた。


 ダミオスさんは「英雄的な判断力と独自の采配が敵艦隊の進行を阻み、大きく勝利に貢献した」という評価を受け二階級特進、本来あまり良い意味でつかわれないが今回はその功績が特進に見合うほどの物として一級軍功勲章と共に超スピードで中佐になった。数少ない『英雄』の仲間入りをしたダミオスさんは連合艦隊主戦力のどこかに配属されるそうだ。

 ラノンは民間人ながら多大なる覚悟で軍艦に乗船し敵殲滅の協力を行った『英雄』として評価を受け一級栄誉勲章、またラノンの希望で幹部軍人として宇宙軍への入隊が認められた。

 俺も民間人ながら元軍大学生としての技術、経験をもとに軍艦に乗り込み、戦闘時はダミオスさん指示のもとラノンと共に敵艦隊を妨害、撃破した『英雄』という評価を受け二級軍功勲章、そして再度宇宙軍へと入隊して即幹部軍人として任務に励むようにだと、正直最後のところは嫌だったが、注目の的となり逃げようがなかった。


 あと『地球連合艦隊』第四艦隊所属第8護衛隊、巡洋艦『シュヴァルべ』艦長ハーマン・エーベルト宇宙軍中佐も圧倒的戦力差をもろともせず、艦隊に的確な指示し敵艦隊進行を足止めしたということで特級軍功勲章とダミオスさんと同じ二階級特進をして少将となった。ある紛争で敵を撃退した『英雄』が続けて功績を残し、また勲章を貰ったとして世間でも少しの間話題となっていた。


太陽系内地戦インテューサリルタベルカ』と呼ばれるようになったあの戦闘の傷跡は深く、敵攻撃の盾となっていた艦はほぼ全て船体破断もしくは大破などの被害を受け、第四艦隊の内太陽系防衛部隊は甚大な被害をこうむった。

 また、援軍として駆け付けた第三艦隊の被害は戦闘機数機の損害に留まっており、内太陽系を防衛している第一、二、三、四艦隊の中での勢力パワーバランスは第四艦隊が最弱となってしまった。


 敵艦隊の出どころは既に連合艦隊本部の観測で大体の場所を絞り込んでおり、分かり次第報復すると地球宇宙軍は声明を通達した。

 しかし敵艦隊の数、技術から推測できるように敵側にもかなりの技術発展がみられ、敵は大きな勢力の可能性が高い。

 またその星域周辺には『コレタ・マゼル』という超一大勢力がありうかつに手が出せないのが現状で、今後連合艦隊では大規模な艦隊編成があるといわれている。


             ★   ★   ★

 どうも斑雪です。


 だいぶと投稿が遅れてしまいました、本当に申し訳ありません。


 某感染症が日本、また世界をむしばんでいる一方自宅退避、外出自粛、Stay at home

 と私はとてつもなく暇になってしまいました。

 よって、カクヨムに息を吹き返すことが出来たのです!!


 皆さん暇だし、不安だしとなかなか厳しく大変な毎日ですが、頑張ってこの危機を乗り越えましょう!

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