第23話 発艦。 その3

「発艦用意!!」


「発艦用意!」


 ダミオスさんの掛け声を復唱しながら艦員が慌ただしく動く。


 無線越しにラッパの音も聞こえる。

『発艦ラッパ』と言われるやつだ。


「サブ点火!」


両舷りょうげんアンカー外せぇ!姿勢制御オン。前方 とびら開けろー」


わずかに前進のきざしー!」


「艦首ふれ無し!」


「両舷前進、ヨーソロ」


 様々な掛け声が艦内を飛び交う。


「後方 とびら閉まるー」


「了解」


「メインエンジン点火用意!!」


「点火用意·····」


「扉閉じたー」


「後方扉閉鎖確認!」


「艦長いけます!」


 準備完了の報せが艦橋にいる航海長から来た。


「了解·····。」


 ダミオスさんは少し目をつむる。

 そしてバッと目を開けて一言。


「発艦!」


「発艦!!!」


 艦員が大声で復唱する。


「メインエンジン点火!両舷全速!ヨーソロ!」


 一気に背中が背もたれに追いやられた。

 物凄いGが全身にかかり、まるで前から人に押されている様な感覚におちいる。


 エンジンの轟音は艦内を揺らし、若干無重力に慣れてきていた身体は慣性力に悲鳴を上げそうだった。


「このまま等速で敵の所まで向かう、慣性力に注意!急な舵は取るな」


「了解!」


 少しすると身体はまた無重力にさらされていた。


 ★ ★ ★

 どうも斑雪です!!


 なんと700PVを超えていました!!本当にこんな初心者の駄文を読んでくださる方々には感謝申し上げたい!!


 これからも不定期、短文、ミスばかりですが投稿して行きますので、どうぞよろしくお願い致します!!


【追記】

 今回のお話は発艦の回でしたが、謝罪しなければならない事があります。


 それは艦長であるダミオスのいる場所です。

 本来、出航の際は艦長自身、艦橋にいるものですが、このお話では少しアレンジして艦長はCIC内に居てもらっています。(描写が面倒だったのと、そんな尺が無い!が本音だったりします·····)


 なので、その辺を気になされる方には本当に申し訳ないです。


 また様々な指摘を頂く中で艦が旋回、転舵する時の『慣性力問題』がよく出てきていました。

 しかし、大した発想が生まれていません。このまま急な増速、減速に注意するという感じで行くと思いますので、その点も把握お願い致します!


 何か良い案が会ったら教えて欲しいです!

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