第6話 記憶。 その1
俺は仕事中飲んでいた
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「何故、この様な理不尽を課しているのでしょうか!!自分には理解出来ません!!」
その男は腕立てをしながら自ら綺麗にプレスした制服を汗で汚していた。その腕立てを命じた俺はそいつを下目に珈琲を飲みながら見ている。
「んで、何故俺ら4学年がこの様な理不尽をするかだって?」
俺はそいつの話はしっかりと聞こえていた。だが、聞き直した。
「はいっ。そうです·····、何故、この様な、事をっ、されるのかっ、私には、理解、出来ません!!」
そいつはバテて汗でびしょびしょになっている。それでも腕立てを続ける。それが4学年である俺からの命令で、それは絶対だからだ。
「ほう。初めて俺に意見かと思ったら、疑問か。そんなの自分で考えろ。まだお前はこの軍大学に入ったという自覚が無い。だから考えず、思考を放棄する。考えろ、お前にはそれが出来るはずだ。ろくに考えても無いのに質問して来るな!腕立てぇ、100追加!!」
「!?·····っ」
そいつは俺の言葉に顔を歪める、限界なのだろう。いや、超えているのかもしれない。
しかし俺にはそんな事知ったこっちゃ無い。
「返事はぁ!!」
俺の
「はっ、はいっ!!」
腕立てをしながらの返事。それはなかなかにキツイ。そんな事、俺は知っている·····
でもやらせる。
「声がちっさい!!!もう一度っ!!」
「はいっ!!」
俺は珈琲を飲み終えてコップをその場に置いた。
「終わったら戻ってこい。反省文も課してやる、嬉しいだろ。」
俺は少しニヤついた。
「は、はい。·····嬉しいですっ!!」
そいつは苦しそうにそう言った。
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·····今考えてみれば酷いことをしていたな。
俺は珈琲を
するといきなり頭が傷んだ·····
まただ。
爆発音も聴こえる·····
「·····頼む·····ー」
俺はハッとした。
·····嫌なものまで思い出した。
それはとても強い想いで俺に課せられたとても重い思い出であり、責任でもある。
俺はコップに残った珈琲をイッキに飲み干し、ぼーっとしていたラノンを呼んだ。
「おい!ラノン!!あの3日無断欠勤の馬鹿野郎を呼びに行くぞ!!付き合え!」
「はいぃー?なんで俺なんすかぁー!」
「黙れ、ついてこい!!」
「あ、はい。」
俺はコップを机に強く置いた。
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どうも斑雪です。疲れて死んでました。
生き返れてません。黄泉に片脚漬けたままです。
では。次で会いましょう。
あ、あと★をいっぱい打つの面倒なので★三つでいいですか笑
オマケ。
「ウデタテノリユウ?キミノソウゾウドオリダヨ。」
俺はそう言って肘をつきながらコップをそいつにむけた。
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