プロローグ? その2
「長官──」
パトロール部隊が6隻もの敵巡洋艦から攻撃された。という報告が『地球連合艦隊』第五艦隊から地球連合艦隊司令長官に伝わったのは、事が起きてから実に2時間半以上後の事であった。
「かなりの
地球連合艦隊司令長官、ジョン・ワトソン 宇宙軍
情報伝達に
情報伝達の
これには通信艦(巡洋艦や高速駆逐艦も
「現場の指揮系統が敵の奇襲により混乱し、麻痺したようです」
参謀長のジェイマス・グリフェン宇宙軍
「麻痺?基地攻撃は無かったのであろう?」
ワトソン中将は責任の無い参謀長を
「パトロール部隊への強襲ですな」
通信参謀であるトム・フランク宇宙軍大佐のしれっとした一言にグリフェン参謀長は余計な事をと横をジッ、っと睨みつける。
「今回の
フランク通信参謀はまるで自分達の問題では無いかのようにワトソン中将を見た。
「はぁ。混乱したのは基地もですが、通信部隊も不手際があったのでは?」
参謀副長、パーツァ・アーニー大佐の言及にフランク通信参謀は嫌悪感を
「やれやれ、副長殿は第五艦隊出身でしたな。
「ほう⋯⋯フランク大佐こそ、確か元通信部隊でした様な」
お互いの参謀は眉間にシワを寄せて机に
「確か、パトロール部隊の後ろに第五艦隊所属の第7
作戦参謀でかなりの若手であるファン・デホン中佐が睨み合う参謀に割って入る様に確認した。
「16分程度遅れてSOSを受信した後、ワープ準備を整えて20分後に現場へ急行しています」
グリフェン参謀長は報告書に目をやりながら続ける。
「部隊ワープ移動完了後、直ぐにパトロール艦2隻を護衛、その後無事帰港したようです」
「ん?巡洋護衛艦はどうしたのです?」
アーニー大佐は睨んでいた目線をグリフェン参謀長に向ける。
「哨戒部隊が向かった頃には、もう⋯⋯」
グリフェン参謀長の報告に参謀全員が目線を下げた。
【報告】
第五艦隊
司令ホーン・デッド・マーチン宇宙軍中将
地球時間0439発信。
本日、地球時間0227にパトロール航行中であった第五艦隊所属、第7
第7哨戒部隊の準備が整い次第、事情聴取を行う。
以上
通信担当、第五艦隊~連合艦隊司令部係、通信艦艦長パーツ・デモント大佐。
地球時間0450発信。
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どうも斑雪です。山笠の季節ですな。(福岡民です)
今回は短いですが楽しんで頂ければ幸いです。ご指摘、ご質問あればなんでもどうぞ!
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