第4話 説明
目が覚めるとそこは見慣れない空間だった。
「おっ!やっと目を覚ましたか?お前いきなりぶっ倒れるからびっくりしたよ。」
「ここは?俺どれくらい寝てた?」
「ここはお前が助けたアイリスって女の子の家だぜ。因みに半日は寝てたな。それより俺たちをどうやってあいつらから振り切って一瞬で移動したんだ?びっくりしたぜ。」
「あぁ、それなんだが俺にもよくわからねぇ。すまないな。」
スキルの事は黙っておこう。まだ俺自身なにが出来るのか分からないし色々と詮索されるのもだるいからな。
「あっ!目が覚めたのね?身体は大丈夫?助けてくれてありがとう。私はアイリス。宜しくね。」
「私はメイよ。さっきはありがとね、勇者さん。」
先程助けた2人組だ。しかもアイリスて女の子はよく顔を見たらさっき冒険者ギルドで魔術師の適性を示したあの女の子ではないか。
「いきなり出会えたじゃん。」
「えっ?」
「いや、なんでもない。身体は大丈夫だ。休ませてもらった、助かったよ。」
「こちらこそ。助けてくれてほんとありがとう。」
「でも不思議だな。魔術師の適性がありながらどうしてあいつらを撃退して逃げなかった?」
「え? いや…その…実は……使い方がわからなくて……」
「なるほどね。ならそっちのお嬢さんの適性は?」
「メイよ!メ イ !私の適性は剣士。私だって剣なんて使った事ないから無理よ。」
「因みにアイリスとメイの年は?」
「私ら2人とも今年で15歳よ。あなた達は?」
「俺たちも同じ15歳だ。」
なるほど。そりゃそうだよな。まだみんな15歳なわけで魔法や剣なんて使い方すらわからねえよな。
「そういえばさあんたらも適性強化訓練所に行くの?」
「なにそれ?」
「おい!セブン!馬鹿野郎!何度も説明しただろ?」
とライルに言われたが正直あまりよく覚えていない。
「いいか、セブンよく聞けよ?適性強化訓練所は文字通り自分達の適性を鍛える場所だ。俺たちFランク冒険者はせいぜい最初は雑用任務ばかりだ。討伐任務はDランクからだからDランクに上がるまでの間はこの訓練所に通って適性強化に励む感じだ。」
「なるほどな。因みにランクはどうすればあがる?」
ライルが深いため息をつき
「お前…はぁ……仕方ない…ランクを上げるには任務をランクに応じた回数こなすんだよ。Fランクならば任務回数30回で次のランクにあがるな。
因みに飛び級なんてのもあるぜ!ただ、これに関しては条件がはっきりしてないから今はまだ謎だな。」
ライルは本当に勉強熱心だな。毎度毎度関心するぜ。
流石、俺の相棒だ。
「因みに訓練所にはいつからいくんだ?」
3人が声を揃えて言った。
「あ し た だ よ !!」
「あ。はい。」
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