第29話裏地球

ーー個人や場所に<亜空>があるように


「世界」にも亜空がある


ー「裏地球」そう呼ばれる存在だ


れいじをはじめとする人間は「裏地球」に入ることができる


裏地球―裏日本、裏四国


そこは、緑あふれる大地の中――ジャングルが生い茂り


「表地球」にない果実、動物

植物がある

故に―――裏地球をこう呼ぶものもいる


、、、「新世界」と「裏地球」の人間は「表」の2倍


山も2倍、植物の大きさ、カエルのでかさも2倍

極彩色の光景が鮮やかに目を打つ


ーー何度見ても、鮮烈な風景、、、生命力にあふれた世界、、その一角に、日本風の屋敷が立っている

そこでの戦闘だーーー表の人間同士の争い


亜空戦が幕を開けるーさっきまでがたがたびくびくしてた黒服の男も

勇ましく、、、人を狩る

かられたほうは、<亜空>から帰還するか、、、それとも死ぬかだが

今のところ死人は出ていない――どちらの陣営も


やっていることは同じなのだ、-だから、通じはしない

陰陽道も、仏教も人を傷つけるためのものではない

そうである、人を守り、救うためのもの

傷つけるためのものではない

ーーきづつけるものも「陰陽道にはあるが」「えんみ」

として、えんみという方法で


だがーそれはしてはいけない

「ちくしょう」


何度斬られた<催眠>も<予知>も<心伝心(テレパシー)>もきりがないし

あまり役に立たない

白羽どりしようとして背中から斬られる

「げほっ」

もうすでに、左腕が動かない

、、、関節、肩、、、手の甲すべてが、、、斬られた

「ちっ」

右腕から間接までを動かす

なんとか紙一重でさける

「もういい、人形たち帰れ」

人形を帰らせる、、、その時にもう一度<催眠><心伝心(テレパシー)>をさせる

「表」に

「ちくしょう」


本体のほうは帰れるすきがないだが―すきがないのなら作ればいい

ホントか

もう、打つ手なし

「まずった」

最後の―少年の番ご飯が食べたいなぁ

あきらめてなんかいられない

かわす、ころがる、さける

飛ぶ、走る、跳ねるー砂をかける

弾丸が右肩を打つ

「ぐっ」

それでもかまわず走る「追え」追われる

「くそっ」

ひとりずつけって、、、と持ったが最初の一人に、足をつかまれ投げられる

竹みたいな植物の葉にぶつかる

「ぐげふ」


そのまま、片手で首を持ち上げられる「く、、、くくくく、、くはははははははは」

相手が手を離し、、、立ち止まる

かかった

ーーやっと、、、やっと

「妨害思念」(ジャミング)である


――人形の、「妨害思念」がやっと回ってきた、、、ゆっくりゆっくり浸透する

「雑念」

それは、悲鳴を上げるべきところで笑ったとこにより再発した

一度目より、、、2度目のほうがである

そのすきに帰る

「ばいばい」

<亜空脱出成功>

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