第17話御三家ー伝説

御三家ー「皆雲家」には神秘的なうわさがある


それは、「清明の娘」が逃げ落ちここで、実験場を立てたという噂だ


当時ーー清明のみが、亡くなった人をこの世に戻す

「生活続命ノ術(しょうかつぞくめいのじゅつ)」と「反魂の秘術たる」


「鬼の秘術」を使える、ということだ


「鬼の秘術」は、もともとその名の通り「鬼」から伝え割った術で

同じ「反魂の術」の「生活続命ノ術」と比べても


「生活続命」が、特定の個人を復活させるのに対し

「鬼の秘術」はランダム


という特性があるーーそして、もう一つ「同じ名前」の術がある


それこそが、御三家に代々伝わる術であり、主人公の揶揄の原因ともなっている術だ

それは、「人を創れる」という術だ


ーーーできる、、、、所詮人間などは魂がなければただの「人形」

だから、体を骨と葉で用意しーー作り上げた体を100日間放っとけば完成する


ー「魂を持つ人」が

主人公の「人形」はその応用さしずめーー「魂を持つ「人形」」である、文字通り


ーー骨と葉といっても何でもいいわけではない、、、葉のほうはちゃんととるべきものがあるのだが


だからーー「少年」の体は異常なのだ


少年の体は、女みたいではないーー冗談ではなく

それは今から述べよう

少年の「特殊な臓器」それにかける特殊な術とはこの術のことだ


そして、その臓器はーー千年前、清明の娘が「鬼の秘術」を使えるように


さらに工夫をと、体内に「「受け口」を作る実験をした時ーー実験の被害者らにできた「臓器」

「骨の卵」


昔資料で見たことがある「骨の卵」に術をかけるとどうなるか

見た目が―一般的な妊娠と変わらない

当たり前だ――人の体内から作り上げる場合、下から出すことになるからだ

それは変わらない

ただ――月日が異常に早い、3か月くらいで――たいていは出さん


それがゆえに、白い目で見られることも多い

だが、「骨の卵」を持ってるものは

通常の生殖器を持てないーー無理に移植すると死ぬ、、、死んでしまう


だから、子供を作りたければ白い目で見られることも覚悟しなければいけない

ひどい話である、だがーーほかにも理由がある


特に、先天性に多いのが「xy」でも「yy」でも、同じつまり、遺伝子的に男でも女でもーー女の体になるということ


少年は―今から第2時せいちょうきである、、、となれば、いつまでも隠し通すことなど不可能

「女」、、、として生きることになる

だが、それは言っていいのかすらもわからない、何故ならそれでも

遺伝子的には「彼」だからだ


そして、主人公にはこれが使える――つまり特殊な術が使える側の人間である


だから、昨日などは実質的に女と風呂に入ったみたいなものである

「いちゃいちゃすんな」ともこのため


だが、だからこその苦しみというものもある、主人公のお母さんの話だ


主人公のお母さんもそうだった、遺伝子的に「xy」であり、男だったのだ

ーー息子の自分には「骨の卵」はないが、、「骨の卵」は作ることはできても絶対に取り除けない

取り除いても、新たに体でできてしまう「臓器」ゆえどうすることもできなかった


それが、、、その思いがあるーーだから、「人形」にはしった


もちろん、死体や、培養ベースの骨ならそんなことはないが、、、それでもである

それでも苦しむ姿を見たくなかった



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