第9話世界の様相

世界は変わってしまったーー国境という概念がなくなり


いや、悪い意味でそれが必要がなくなってしまった


「村や町」単位での、柵

とにかく、よそ者を完全に排除した街づくり


よどんだ景色ーーよどんではいるけど、きれいな海と山


観光客という概念が消え、旅をする人もいなくなった


柵とは言えど霊的な柵だからと折れることは通れるんだけれども、誰も通らない


まるでー<禁域>


別にその先にーロボの集団がいるのではなく、、、それでもだ


始まりは国策だった

「テロ」を防止するためやむを得ずーー危険なところに立ち入るのをやめたのだ

ただ、それがどんどんエスカレートし

ロボの、物質搬入及び材料調達を防ぐという名目上


町の外に出るのは法律違反になつたーーだから、山道、高速道路


そのたいいろいろが草が茂りーー、ひび割れ崩落した道路もある

もう、高速道路の休憩所もない

なにも、ない――閉塞した世界


そして、それは昔の概念が消えつつある現代

崩壊が奈落の底に達した

<家族>という概念が、いわば信用於けなくなり


コミュケーションの取れなくなった現代で、sÑ、ついっったーができなくなるというのは大きい

だが、それでも人と会う気にはなれない

人類はゆっくり壊死していった



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