彡(゚)(゚)「大学入ったしサークルに入るで!」
(´・ω・`)「お兄ちゃんはサークル決めた?」
彡(゚)(゚)「まだ入学して2週間やろ、ゆっくり決めるで」
(´・ω・`)「でも見て,とあるサークルの新歓スケジュールだよ」
軟式野球同好会
4/9 花見
4/10 新歓ボーリング
4/4,6,12 公開練習
4/13 新歓コンパ
軽音サークル
4/4 花見
4/7 新歓音楽会
4/9 部会
4/14 新歓コンパ
4/19 新歓レク
4/21 新入生お披露目
彡(゚)(゚)「ファッ,今日は4/14だから半分はイベント終わってるやん」
(´・ω・`)「どこのサークルも4月の3週目には終わるそうだね」
3限後
彡(゚)(゚)「近寄るの怖くて後々にしてたけど,そろそろ勇気出さんなアカン」
彡()()「あ……あ……」
彡()()(こんなん無理や……)
4限後
彡(。)(;)「結局声かけられんわ」
彡#(゚)(゚) 「そもそもなんでワイが声かけなきゃいけんねん!!」
彡#(゚)(゚) 「新歓なんだから向こうが声掛けろや」
彡(-)(-)「話しかけられたらそこに入ろ」
5限後
黒髪男「あ、君1年生?僕たち音楽系のサークルなんだけど話だけでもどう?」
黒髪男「今日が新歓最終日なんだようち,女の子もいっぱいおるよ」
彡(・)(・) 「え、え、あ、はい」
彡(^)(^)(やったで!!音楽サークルなら無難でええやん!)
黒髪男「まぁおれは勧誘が得意だからね,君が誘われたがってるのがわかったよ」
彡(゚)(゚)「ほんまありがたいです,なんのサークルですか?」
黒髪男「ハーモニカを吹くサークル」
彡()()
黒髪男「はーい,じゃあ新入生はレクリエーションするのでついてきてくださーい」
先輩「今日は最後の公開練習ねー,レクのあと見まーす」
彡()()(少し話した後に1年生の群れにぶち込まれたわ)
彡()()「全然知り合いおらんしどーしよ……」
茶髪女「ねーねー何学部?」
彡()()「え……あ,工学部です」
茶髪女「あ、1年生だからため口でいいよ」
彡()()「あ、そうなんだ」
彡()()(アカンなんかうまく会話続けなきゃ……)
彡(゚)(゚)「あ、あの、何学部?」
彡()()(絶対会話終わるわ……)
茶髪女「あたしは経済だよー」
茶髪女「最初だしさー学部の質問するしかないよねー」
茶髪女「他の1年生と会話続けるの大変でさー」
彡(゚)(゚)「あ、わかるでそれ」
彡(゚)(゚) (この子,話しやすいなぁ)
黒髪男「じゃあ今日はどろけいでもしようか」
茶髪女「どろけい2回目だー警察やりまーす」
黒髪男「お、茶髪女ちゃんありがとう!だれかほかにおらん?」
彡(゚)(゚)「やります」
黒髪男「いいねぇやきう君!!じゃあ俺含めて警察3人,はいみんな逃げてー」
彡(゚)(゚)「何回かこのサークル見に来てるの?」
茶髪女「そうだよーけっこー来てるー警察頑張ろうねー」
彡(^)(^)「うん」
黒髪男「じゃあ練習見学しまーす」
部長「新入生のみなさん,見学に来てくださりありがとうございます!」
副部長「今から演奏するので聞いてください」
♪~
彡(゚)(゚)(あ、これ「カモメが飛んだ日」やん)
彡(゚)(゚)「ドラムとかあって本格的や」
茶髪女「2つのハーモニカパートとバンドパートの計3つがあるんだよ」
彡(゚)(゚)「ハーモニカの先輩たち上手いな」
彡(^)(^)「ハーモニカいけるやん!」
(´・ω・`)「お兄ちゃんサークル正式に入った?」
彡(゚)(゚)「決めたで,ハーモニカや」
(´・ω・`)「ハーモニカ?おじいちゃんが通販で買うやつじゃん,絶対ぼったくりだよ」
彡(゚)(゚)「は?殺すぞ」
彡(゚)(゚)「同学年に結構かわいい女の子がおってなー」
彡(゚)(゚)「それに今日は夜に新歓コンパや!楽しみやで」
部長「今年は新入生が21人入ってくれました!!ありがとう乾杯!」
副部長「ハメ外さないようにルール守ってくださーい」
彡(゚)(゚)「初めての飲み会や,何もわからへんな」
先輩「やきう君ってどこ出身なのー?」
先輩「あ,コップ出して」
彡(-)(-)「千葉です」
彡(-)(-)「いえ,先輩に注がせるなんてそんな」
先輩「最初だからいいんだよ,5月くらいからかな?そのうちいろいろ飲み会の席でやってもらうけど 少しずつ覚えればいいよ」
彡(゚)(゚)(ええ人やな……)
副部長「これが噂のやきう君?」
先輩「あ,副部長お酒どうぞ」
副部長「ありがとうー」
彡(゚)(゚)(めちゃめちゃ小さくてかわいい……)
彡(゚)(゚)「わ、ワイは噂になってるんですか?」
副部長「冗談だよー,やきう君と二人で話したいからあっち行っててー」
彡(゚)(゚)「」ドキッ
先輩「はーい」
副部長「なんでうちの部活に?ハーモニカに興味あったの?」
彡(゚)(゚)「し,正直ないです……楽しそうでしたから」
副部長「あははは,あたしもそうだよー」
副部長「でもねーやってると楽しくてーあたしセカンドパートって言って裏メロ担当でー」
彡(^)(^)「そうなんですかー」
彡(^)(^)(みんなの前では真面目そうなのに,よく笑う明るい人やん)
副部長「あたしの話ばっかでごめんねー」
彡(゚)(゚)「いえいえ,話聞けてうれしいです」
彡(゚)(゚)(副部長,隙だらけやな~胸チラしそうや)
彡(^)(^)(飲み会エロいわ)
副部長「8月の定期演奏会で引退だからーそれまでに弟子が欲しいんだよねー」
副部長「だからーやきう君もセカンドに入ってねー」
彡(^)(^)「絶対入りますー!」
彡(^)(^)(副部長のブラ淡い青色えちえちっ)
部長「つぶれてきた奴もいるから解散とします!!担当の上級生は1年生を送ってー」
先輩「渡里小方面の人は俺についてきてー」
彡(´)(`) 「意外とワイ酒につよぉい」
茶髪女「あ,やきう君.今日は副部長といっぱい話してたねー」
茶髪女「あたしもやきう君と話したかったなー」
彡(´)(`) 「………ワイもや~」
彡(´)(`)(副部長もいいけど,ワイはこの子ことが好きや……)
彡(゚)(゚)「今日から1年生も練習や」
副部長「やきう!!セカンドへようこそ!!」
副部長「よし,じゃあみんな1年生につきっきりで丁寧に教えてね!」
副部長「まずはドレミファソラシドから吹いてみよう」
彡(^)(^)「はい!!」
彡(゚)(゚)「」ぷーぷーぷー
副部長「うんうんいいよいいよ」
彡(^)(^)(まじめなとこもグッとくるわ)
副部長「じゃあ休憩ね,次は全体練習だからトイレとか済ませておいてね」
彡(^)(^)「おーい茶髪女ちゃーん!」
茶髪女「あ,やきう君.どうセカンドパートは楽しい?」
彡(゚)(゚)「カモメが飛んだ日少し吹けるようになった」ぷーぷーぷー
茶髪女「すごーい!!副部長に教えてもらったんでしょ,仲いいなー」
黒髪男「茶髪女ちゃんもやきう君に負けないようにしないとな」
茶髪女「先輩がちゃーんと教えてくれたらいいんですけどねー」
黒髪男「不満かー?いいか,ファーストパートは向かって右に座るんだ.やきう君と離れて寂しいだろうなハハハ」
茶髪女「もーほんとひどいわこの人ー.やきう君,全体練習頑張ろうねー」スタスタ
彡(^)(^)「おう」
彡(゚)(゚)(おんなじパートがよかったなー……)
茶髪女「練習疲れたー」
彡(゚)(゚)「いっしょに帰らない?」
茶髪女「いいよー」
先輩「お,お前らもう出来てるのか?」
彡()()「」
茶髪女「いやいやーそしたら早すぎですよー」
彡(゚)(゚)(そんなに否定しないんだな)
茶髪女「早く先輩みたいにハーモニカうまくなりたいね」
彡(゚)(゚)「ほんまカッコイイ先輩たちばっかでよかったで」
彡(゚)(゚)「バイトと部活両立しててすごい」
茶髪女「部活はお金かかるもんねーハーモニカ代も10000円だったし」
彡(゚)(゚)「茶髪女ちゃんはバイト何してんの?」
茶髪女「あたしはね,エステサロンで働いてるー」
茶髪女「あたしが通ってるところなんだけどね,友達紹介するだけでお金もらえるんだー」
彡(゚)(゚)「へー,それ大丈夫なんかな?マル」
茶髪女「やきうはバイト何してるの?」
彡()()(よ、呼び捨て!!!!)
彡(^)(^)「わ、ワイは塾講師やってるで.最近はJKに数学教えとる」
茶髪女「えーそのJKのこと好きになっちゃダメだよー」
彡(^)(^)「ならないんだよなーこれが」
彡(゚)(゚)「部活入って数か月.慣れてきました」ぷーぷーぷー
副部長「もう1人前だね,おめでとう!!」
副部長「2,3年生は各パート6人ぐらいしかいないし,1年生の上達が大事なんだよー」
副部長「いっぱい練習した甲斐があったね,そろそろハーモニカも交代時かな」
彡(゚)(゚)「ついにワイのハーモニカも2代目や」
彡(゚)(゚)「他の1年生もハーモニカ2代目やしワイも一人前や」
彡(゚)(゚)「また10000円とられるけど」
彡(゚)(゚)(それに茶髪女とも距離が縮まってきた気がする)
茶髪女「部活入って数か月.慣れてきました」ぷーぷーぷー
黒髪男「やきう君とおんなじこといってるじゃん」
茶髪女「別に他意はないですよー」
黒髪男「さっさとパート練するぞー」
彡(゚)(゚)(先輩と話してるの見るとモヤモヤするわ)
彡(´)(`) 「………よっぽど好きなんやなワイ」
茶髪女「やきうー帰ろうー」
彡(゚)(゚)「おう……」
茶髪女「?元気ないね,どしたのー」
彡(゚)(゚)「バイトで失敗して辞めたんやー」
茶髪女「そっか,落ち込むよねー」
茶髪女「でもよかったよ,部活やめるとかじゃなくて」
茶髪女「最近1年生やめる人おおいじゃん?」
彡(゚)(゚)「それもへこむ理由やな,みんな金かかるいってやめるし」
茶髪女「やきうはやめないでね?」
彡(゚)(゚)「おう,ワイは副部長みたいにセカンドパートのリーダーになるつもりや」
茶髪女「ふふ,よかった」
彡(゚)(゚)「今日は練習ないけどみんな空気重いな」
茶髪女「1年生が減ったし,定期演奏会前だからねー」
部長「えー我々3年生は定期演奏会,すなわち引退を迎えるまで残り1か月なので」
部長「今年度決算と決起集会を行います.黒髪男よろしく」
黒髪男「はい,会計の黒髪男です.事実上のサークルのドンです」
一同「ははは」
茶髪女「黒髪男さんが雰囲気変えてくれそうだね」
彡(゚)(゚)「そうやな(嫉妬であんまり笑えんわ)」
黒髪男「さきほど配った資料が今年度の収支です」
彡(゚)(゚)(前年度の繰越金が10万で,今年度は100万か.去年よりいっぱいまわしてるんやな)
彡(´)(`) 「黒髪男さんは有能やな」
黒髪男「この時期は毎年1年生の退部者がちらほら出てきて雰囲気が重くなります」
黒髪男「なので,毎年恒例の会計による催しを行います!!!!!」
一同「いえーい!!」
副部長「一年生は初めてだね,これ毎年やるんだよ」
彡(゚)(゚)「なにするんですか?」
黒髪男「まず,今日の決算資料を折って紙飛行機にします!」
一同「ははは」
茶髪女「ええ!ダメでしょwww」
黒髪男「皆さんもお手元の資料で紙飛行機を作ってください!」
黒髪男「そしてこのだだっ広い講義室でシューーーーーーーーッ」
部長「よし,というわけで紙飛行機なり紙ボールで野球するなり遊びまくりましょう」
茶髪女「わーい!!!!」
彡(゚)(゚)(有能でユーモアあってイケメンで)
彡(´)(`) 「いえーーーいワイのファルコンが飛翔ゥ!!(黒髪男さんにはかなわんな)」
茶髪女「やきうーこの後予定有るから途中までだけど帰ろうー」
彡(゚)(゚)「おう……」
茶髪女「?またまた元気ないね,どしたのー」
彡(゚)(゚)「黒髪男さんはすごいなーって」
茶髪女「すごいよねーあたしの自慢の師匠だ」
彡(゚)(゚)「ワイなんかと違ってイケメンや」
茶髪女「なんでやきうと比べるの?やきうだって
彡(゚)(゚)「ワイは君のことが好きなんや」
茶髪女「………え?ほんと?」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚) ぽ ろ っ と 出 て し ま っ た
茶髪女「うーん……嬉しいなー」
彡(゚)(゚)「すまんまた今度ちゃんと告白するのでなかったことにしていただけませんか」
彡(゚)(゚)「ほな」ぴゅーっ
茶髪女「うん,またねー」
彡(゚)(゚)「おはよう……」
彡(゚)(゚)(昨日のことでバクバクして眠れんかったわ)
1年生A「ういす,ねむそうやね」
1年生B「練習前の眠気覚ましにエロい話でも聞くか?」
彡(゚)(゚)「まじか,なんやなんや」
1年生B「茶髪女ちゃん昨日,黒髪男さんの家に泊まったらしいぜ」
彡(゚)(゚)「」
彡(゚)(゚)「え、そうなんや」
1年生A「あ、お前ら知らないの?あそこできてるらしいよ」
彡(゚)(゚)「まじか?絶対ヤッてるじゃーん」
1年生B「な?知り合いがセックスしたって話マジでエロいよな」
彡(゚)(゚)「ははは,今日はそのシチュでぬくわー」
彡(゚)(゚)「」
彡(゚)(゚)(練習に集中できん)
彡(゚)(゚)「」チラッ
黒髪男「定期演奏会近いのでファーストパート頑張ろう!」
一同「どうしたどうした盛り上げ上手か」
茶髪女「…//」ぽーっ
彡(。)(;)「」
先輩「……やきう君,今日呑みに行こうか」
彡(。)(;)「ぐずっうぇっうえっ,なんでわかったんですかー」
先輩「見てればねー,やきう君つらかったなー」
先輩「いっぱい呑んでええよ」
彡(。)(;)「ありがどうごぁざびばずー」
先輩「他に気になる女の子はいないの?」
彡(。)(;)「…………」
副部長「風の噂で聞いたけど失恋したらしいねー」
彡(゚)(゚)「くっそ萎えました」
副部長「あたしならやきう君選ぶかなーなんてね」
彡(゚)(゚)「くっそ癒されました」
先輩「お前にはセカンドパートのみんながついてる,いっぱい練習して忘れろw」
彡(。)(;)「がんばります!」
彡(゚)(;)(今は先輩たちが救いやな)
彡(゚)(゚)「ハーモニカに集中しよ.夜遅いけど自主練や」
彡(゚)(゚)「あ,楽譜部室に忘れたわ」
彡(゚)(゚)「今はハーモニカ熱がやばいからな,取りに行くで」
彡(´)(`) 「暗い夜道は~ぴかぴかのー」
彡(゚)(゚) 「··········」
彡(゚)(゚)「……ふられたからといってすぐ好きな女の子変えるのは癪だけど」
彡(゚)(゚)「副部長はかわいいよなー」
彡(゚)(゚)「副部長はとくに誰かとフラグとかないし」
彡(゚)(゚)「ハーモニカにまじめで処女そう……」
彡(゚)(゚)「あれ,部室の電気ついてる.もう1時やぞ」
彡(゚)(゚)(誰がおるんや?茶髪女だと気まずいんだが)そーっと
副部長「…………あっ///あっあっ///////////」
彡(゚)(゚) (え,)
副部長「あぁっ…………///はぁーっ……はぁはぁ///////////」
部長「まんこ舐めていい?」
副部長「うん……いいよ//」
先輩「下着エロい」
副部長「こらっ////ため口になって……あっ//」
副部長「乳首ぃ……気持ちいい///」
先輩「ちっぱい乳首めっちゃ立ってる」
部長「今日は生でいい?」
副部長「ええー?………うん///」
先輩「俺の時,部長の精子つくじゃないすか」
部長「めっちゃ濡れてるじゃん」ヌププ
副部長「あっあっあっ///イクぅ……/////」
彡()()「」
(´・ω・`)「お兄ちゃん元気ないね?」
彡(゚)(゚)「ハーモニカ部のせいや,もうやめる」
(´・ω・`)「この前まであんなに楽しそうだったのに」
(´・ω・`)「ことあるごとに部活の話でうざかったよ」
彡(゚)(゚)「原住民よー,女ってどうして好きじゃない男を惚れさせに来るんや」
(´・ω・`)「知らないよ,それにお兄ちゃん部活部活言ってるけどハーモニカは部じゃなくでサークルだよ?」
彡(゚)(゚)「え?」
彡(゚)(゚)「あいつら部じゃなかったんか?部長って名乗ってたで」
(´・ω・`)「この自治会の冊子みてよ,確かにお兄ちゃんのいたとこはサークルになってる」
(´・ω・`)「まあ,サークルと部活の違いなんて一個しかないし,これ読まないと正確にはわからないけどね」
彡(゚)(゚)「なんや違いは?」
(´・ω・`)「部活は決算報告がいる」
(´・ω・`)「サークルは決算報告いらないところだね」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「なんや……気付いてしまったかもしれん」ガサガサ
(´・ω・`)「どうしたのハーモニカ取り出して?」
彡(゚)(゚)「いや,メーカーを調べたくてな」
彡(゚)(゚)「あった……英語で読めないな.原住民検索してくれ,親会社と流通をメインに」
(´・ω・`)「いや自分でしなよ……」ポチポチ
(´・ω・`)「………ひっかかったけど………有名な悪徳業者が」
彡(゚)(゚)「予想通りやな」
彡(゚)(゚)「思い当たることはいっぱいあった」
トーク : 茶髪女
茶髪女>おそくまでLINEつきあってくれてありがと
茶髪女>もう寝るね,おやすみ
<おやすみやでー
今日
<いきなりだけど部活やめるわ
今までありがとう
スタンプ ......
彡(゚)(゚)「……告白して以来ラインしてなかったな」
彡(゚)(゚)「未練はないはずや,予想通りなら」
彡(゚)(゚)「……来たな」
黒髪男「やきう君から呼び出しなんてどうした?」
彡(゚)(゚)「ワイ,サークルやめるんですよ」
黒髪男「え,困るなぁ」
黒髪男「やきう君はセカンドパートの貴重な戦力だよ」
彡(゚)(゚)「……口がうまいですね」
黒髪男「ほんとうだよ?」
彡(゚)(゚)「あなたには負けてるところしかなかった」
彡(゚)(゚)「けど今日は勝ちに来ました」
黒髪男「意味がわからないな」
黒髪男「やめるなら,もう引き留めないよ1年生は毎年よくこの時期やめるんだ」
彡(゚)(゚)「ああ,それの件で今日は呼び出しました」
彡(゚)(゚)「あんた」
彡(゚)(゚)「サークル内で詐欺まがいなことやってますね」
黒髪男「…………」
彡(゚)(゚)「これまでの会話から,ワイの推理です」
彡(゚)(゚)「2,3年生は6人×3パートで18人います」
彡(゚)(゚)「今年1年生は21人入部しました,つまり例年の倍です」
彡(゚)(゚)「明らかに偏ってます.今年が大漁だった考えるより」
彡(゚)(゚)「毎年一年生は20人近く入ってて,同じ理由でやめている」
彡(゚)(゚)「こっちのほうが,1年生が毎年やめる時期ということの説明がつきます」
彡(゚)(゚)「ハーモニカを交代する時期,定期演奏会前がやめる時期」
彡(゚)(゚)「練習でハーモニカをつぶし,新しいのを買う.その金銭負担でみんな毎年やめるんです」
彡(゚)(゚)「問題はハーモニカです,なぜあんなに壊れやすいのか」
彡(゚)(゚)「買い替えさせるためです,ふつうはハーモニカを買い替えさせて儲かるのは楽器屋でしょうが」
彡(゚)(゚)「マルチ商法なら,販売組織の加入者が在庫を掃くほど儲かる」
彡(゚)(゚)「マルチの粗悪ハーモニカを部全体に売りつけた奴が部にいます」
黒髪男「それを勝手に俺ってことにしたの?」
彡(゚)(゚)「最初は上級生全員が販売組織の人間だと疑いました」
彡(゚)(゚)「しかし1年21人*2万の利益を18人で山分けはうまみがないし,上級生のハーモニカも毎年壊れて買い替えさせていたんでしょう」
彡(゚)(゚)「何よりこれまでサークルという単語を使っているのがあんただけだった」
黒髪男「言いがかりもひどいな」
黒髪男「あのな決算報告だってしたろ?収支見たろ?」
彡(゚)(゚)「決算報告は部活の体を保つために行った.収支の100万繰り越しもハーモニカ代を正当に書いた結果でしょう」
彡(゚)(゚)「なら帳簿を書きかえたのは去年の繰り越し金です.去年も100万繰り越したんでしょう」
彡(゚)(゚)「しかし10万の繰り越しと偽り,90万の利益を得ていた」
黒髪男「ならどうして上級生は気付かない?去年と繰り越し金が違うことに!」
彡(゚)(゚)「紙飛行機ですよ.収支の紙は毎年空を飛ぶ. イベントのインパクトで忘れさせ,紙自体を部員の手にいかないようにするんです」
彡(゚)(゚)「しかも10万と100万という数字にもからくりがあって,数字自体を覚えていても桁を 間違えやすい」
黒髪男「そんな手間をかけるなら本当はサークルだと明かして
決算報告などしなければいいだろう!!!部活だといつわる意味がない!」
彡(゚)(゚)「決算報告がなければ会計という役職はいりません.このトリックのためには
帳簿を書き換えたり楽器を注文する会計の役職が不可欠です.そのためのリスクが紙飛行機です」
黒髪男 「···············」
彡(゚)(゚) 「ここからは推論ですが」
彡(゚)(゚)「歴代の会計は,このやり口を教えられ販売組織に属していたんだ」
彡(゚)(゚)「確実に商品がさばけるから儲かると誘い,販売組織に加入させマージンを得る」
彡(゚)(゚)「以下それの繰り返し,ついでに会計じゃなくても部員を組織へ勧誘できるし最適だったんです」
彡(゚)(゚)「……本当はサークルだって部員に知らせます」
黒髪男「………まってくれ,ならなぜ部活をやめる?金が足りないならやるよ」
黒髪男「それとも茶髪女か?すまねぇな名探偵,あいつのまんこはしょっぱかった」
彡(゚)(゚)「茶髪女のバイトはマルチまがいです.経験者なら誘えると思ってあいつに近づいたんですか?」
黒髪男「フッ,お前惚れてたもんなそう思いたいよな」
黒髪男「残念ながらあいつから言い寄ってきたんだよ」
彡(゚)(゚)「……なるほど」
彡(゚)(゚)「予想通りですわ」
彡(゚)(゚)「敬語もあほくさくなってきた」
彡(゚)(゚)「まぁ,部員に真実は言わないわ.金もいらん」
黒髪男「……何?」
彡(゚)(゚)「とりあえず大学に報告,消費者センターにも連絡入れるわ.定期演奏会は今年は無理やな」
彡(^)(^)「下手したら裁判かもな,部がつぶれたら副部長とかも困るやろなぁ」
黒髪男「おい」
彡(^)(^)「なぁお前さ」
彡(^)(^)「何もかもうまくいってて,ワイのような負け犬のことはわからんだろうけど」
彡(^)(^)「女の子とさ,単純に,接するだけでさ,青春やったんよ」
彡(^)(^)「けど現実はああやろ,女も男も」
彡(^)(^)「ワイが恋愛向いてないのは実力やからしゃーない」
彡(^)(^)「それならお前らのボロを暴くのも実力やからしゃーない」
彡(●)(●) 「サークル全員で死んでろ」
(´・ω・`)「お兄ちゃんの無駄な推理力はいつも誰かを不幸にするね」
彡(゚)(゚)「……しらんわ」
LINE
茶髪女 新着メッセージが来ています
彡(゚)(゚)「……」
トーク : 茶髪女
今日
<いきなりだけど部活やめるわ
今までありがとう
スタンプ......
黒髪男さんのことで>
何か知ってるの?
いきなり別れるとか >
言われたんだけど
やきうが何かしたの?
彡(゚)(゚)「……しらんわ」
おしまい
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