幕間 闇の中の影 not視点

 暗闇の中、≪亡霊≫のリーダー、黒いフリルのワンピースの着た者、アイリスと呼ばれた女が密かに話し合っていた。


「爆破は失敗か……」

「ごめんね、リーダー……」

「大丈夫だ、ロゼッタ、アイリス。目的のモノは手に入ったんだ。それに、仲間は全員救出することができた。何の問題もない。」


 そこに、決めポーズをした男が割り込む。


「おやおや、ロゼッタでは爆破を成功することはできなかったようだねぇ。」

「はぁ、出たよ。ナルシスト野郎」

「やはり、ここは! この天下の――――にお任せください、リーダー!」

「またいつものですか、――――さん。」


 呆れたような顔で、男の隣にいた女が話しかける


「いいじゃぁないか、――――。この僕が優秀なのは事実だからねぇ!」

「はいはい」


「では、次はお前達二人に頼むよ」

「! 承りました、リーダー!」

「リーダーの命令ならば、仕方ありませんね……。

 ――――さんと共に、必ずや成功させてみます」


 二人ともリーダーに膝をついて、言う。


「頼むよ。

 だが、しばらくは水面下で準備してくれ。奴等に俺達の狙いはバレただろうがな」


「「御意」」

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