夕空と微笑み
何かを掴みたくて
手を伸ばしたけれど
空を彷徨っただけで
何も掴むことなんてできなかった
でも
その先に広がる
茜色に頬を染めた空が
柔らかに微笑んでいて
何かを掴みたくて
伸ばした心は
今でも迷子のまま
彷徨っているけれど
それもまたいいか
なんて思って
明日へまた歩き始める
ゆっくり
ゆっくり
それでいい
僕の生き方はこれくらいが
ちょうどいい
茜色が僕をも染めて
僕の心もあたたまっていくようだ
帰ろう
君のもとへ
そして一緒に見上げよう
この美しい茜色の空を
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