金木犀を探して




見えない君の香りが

今日も街に揺らめく



頼りなく歩く僕は

君の香りを頼りに

今日も街を歩いてゆく




雨が降った次の日

道端に君の姿を見つけたよ



少し寂しくなるけれど

次の秋の君に会えるのを楽しみに

僕は今日も歩いていくよ







道端の君を掬って




それじゃあ、またね。






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