第2話 リハビリ相手

そういうわけで、10人の女の子のアンドロイドと、

共同生活をすることになった。


俺は精神が病んでいる。

常人の精神状態ではない。

なので、社会生活には不適格。


そのリハビリの相手として、この子たちを親父は連れてきた。

人間だと、ハードルが高いので、アンドロイドにしたようだ・・・


子供思いなのか、違うのか・・・


アンドロイドなので、食費はいらない。

エネルギーは充電している。

スマホみたいなものか・・・


「おい息子」

「どうした?親父」

「この子たちに名前をつけろ」

「俺が?決めてないのかよ」

「若い子のセンスがいいだろう」

今時の女の子の名前はわからん。


キラキラネームは、良くない。


「この子たちの希望はいいのか?」

「ああ。名前をインプットする」

「それで?」

「名は体を表すというだろう?」

「ああ」

「その名前に適した、性格になる」

アバウトな・・・


なら、余計にいい加減には、決められない。

俺は、真面目に考える事にした。


そういえば、女の子たちは、動いていない。

今更ながらに気がついた。


「息子よ、気付くのが遅い」

「洋服は、おそろえのメイド服なんだな」

「今はな・・・でも、いずれ変わる」

「個性が出るのか?」

「まあな」


そんなこんなで、名前を付ける事にした。


今は同じような姿だが、いずれ変わるんだな。

責任重大だ。

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