番外編『丁度いい大きさの石さえあれば大体なんとかなる』
異世界転移しました、中世ナーロッパって感じの異世界に。わぁーすごーい、テンプレ過ぎて驚きのカケラも無いや。
それはともかくギルドに行きましょう、なんたって無一文ですからね。
◇
ギルドの登録と、
しばらくは自分一人で行動するでしょうし、一人で動く利点があって効率が良さそうなジョブ、と言うわけで【暗殺者】のジョブに就きました、Lv.1の状態で使えるスキルは《暗殺》と《隠密》の2つ。
これだけあれば十分ですね、行きましょう。
獲物は現地調達だ。
◇
現在、ギルドがあった町から少し歩いた森の中。ここは初心者向けで殆どゴブリンしか出ないらしい、ゴブリンの森と呼ぶことにしましょうか。
そしてこのゴブ森に来て何時間か経ちましたが、既にかなりの数のゴブリンを倒しました。《隠密》がとても有能。
そんな事を言ってたらゴブリンが来ましたね、逃す手はないので狩ってしまいましょう。《隠密》を発動させつつ、出来るだけ音を立てないように近づきます。
そしてさっきから使いっぱなしで、既に真っ赤になった石をゴブリンの後頭部に叩きつけます。
相手に気づかれていない一撃の威力が上がる《暗殺》の効果も乗って、ゴブリンは頭を凹ませて絶命しました。
これだけです、トテモ-カンタン。
にしても《隠密》が優秀すぎる、このスキルの限界が見たくなってきました。
と言うわけで試してみましょう、拒否権はありません。
◇
1.
開始です。
先程と同じように、息を潜めゴブリンが通るのを待ちます。通ったら後ろから一撃。
結果は分かりきってましたね。
結果:余裕
2.
次は自分からゴブリンを探し歩いています、
見つけたらそのまま、足音に気を付けずに後ろから一撃。
結果:負ける気がしない
3.
ここまで来たら何をしても行ける気がする。
もう無敵です、今ならスターを取ったマリオにも勝てそうです。
なのでゴブリンの背後でスクワットします。
理由は特にありません、単純に適度に煩そうだったからです。
早速検証しましょうか。
◇
フッ...フッ.....フッ..。
中々しんどいですね、これ。
あれ?最初の目的は何でしたっけ?
とは言え、数分続けて未だにバレていません
後ろに人がいると知らず、無邪気に焚き火なんて起こしちゃって、ゴブリンは可愛いですね。
しかしそろそろ自分の方がキツくなって.....
おっ、と?
バレましたね。
と言うわけで検証終了。
ゴブリンには石をプレゼントです。
結果:《隠密》が強すぎます、ナーフはよ。
◇
流石にこれ以上はすぐバレるでしょうし検証は終了です。
それにもう夜ですしね、丁度哀れなゴブリンが残した焚き火もあります。
食べ物も....最悪ゴブリンが......
と言うわけで寝ます、お休みなさい。
◇
はい、お早うございます。
新しい朝が来ました、希望の朝かは知りませんがとにかく新しい朝です。
いやそれにしても朝日が眩し......い?
ゴブリンがスクワットしてる!
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