享年-----私が更新を止めていた期間よりは長い


三ヶ月の仮眠をとったので投稿です


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「俺は神かもしれない....」


『本物の神を前にしてよく言えましたね』


「いえ、違うんですよ女神様」


『どういう事ですか』


「どうしたら死なないで済むか考えてたんですけど」


『約三ヶ月もですか』


「ウッ!いや、今はその話は辞めておきましょうよ。それでですね、生命以外に転生すれば死なないで済むんじゃ無いかと思いまして」


『まぁ、魔王やら何やらよりは可能性ありそうですね。ですがいきなり石ころとかに転生してしまうと、自我が保てるかわかりませんよ』


「じゃあ生きていなくてある程度意思を持ってるもの...」


『A Iとかどうですか』


「いいですねそれ、行ってきます」





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『アレクサ、電気を消してください』


【.....天気を消しました】


『これが天気の子ですか』


「今戻りました女神様、ところでなんで外が真っ暗なんでしょうか」


『こいつのせいですよ』


「あぁ、俺の代わりに置いていったアレクサですね、使い心地はどうですか」


『悪くはないですね、ただ聞き違いが多いです、しかも大体どんな内容でも実行しますし』


「確かに俺も天気を消す機能があるとは思わなかったですね」


『機能で済む物でもないと思いますが、て言うか異常ですよね、これ』


【....発言の撤回を要求します】


「女神様がそんなこと言うから怒っちゃいましたよ」


『えぇ...、いや、こいつの事は後でどうにかするとして取り敢えず今回の転生の報告をしてもらいましょうかAIでしたよね』


「そうですね、今回転生したのは悪の科学者の本拠地の管理AIです」


『科学者ですか、今までの世界より技術が進歩してそうですね』


「確かにめちゃくちゃ進歩してましたね、

でもその代わり、自然とか緑とかが全くと言っていい程無かったですけど」


『ところでなんですけど、貴方やっぱり悪側に転生したんですね』


「そこまで細かく指定してないので仕方ないですよ、それで、AIに転生してどんな事をしたかなんですが」


『悪の科学者のAIに転生したんですよね』


「はい、悪の科学者ドゥーフ博士の基地のAIに転生してきました、ドゥーフ博士は圧倒的な技術力を持って世界を征服しようとしていたんですが、その補助のために生み出されたAIが俺でした」


『なんで人はすぐ世界征服したがるんですかね』


「それはともかく、博士は凄かったですよ、

俺が生み出された時点で世界の6割を実質的に支配してましたからね」


『貴方必要だったんですかね、それ』


「基地もほとんど機械仕掛けでしたからね、それの制御を任されてたんですよ」


『そう言う事ですか』


「それで博士と俺は人とAIと言う関係でありながらも、博士の発明品の壊滅的なネームセンスを矯正したり、一緒に博士のテーマソングを考えたりして友好関係を築いていました」


『最近のツイッター漫画みたいですね』


「そのセリフ便利過ぎません?兎に角ですね

博士と俺は楽しく世界征服ライフをエンジョイしていたわけです。しかし世界征服も目前となった所で事件が起きました」


『急展開ですね』


「レジスタンスが全勢力を集め基地に向かってきていたのです、博士と俺は急ぎました、基地のすべての機能を点検し、全てに防衛設備を起動しました」


『それで結局負けてしまったわけですか』


「いえ、違いますよ、俺が死んだのは別の理由です。いや、これは聞いてもらった方が早いですかね、その時の音声記録があるのでそれを流しますね」




*********


「おい助手ゥ!そっちはどうだ!」


「隔壁もタレットも起動して自爆機構もスイッチ一つで起動できますよ」


「おーし、準備万端だレジスタンス共に格の違いってモンを教えてやるとするかァ!」


「我々の覇道を阻むものなどいないと教えてやりましょう!」


「ん?いや助手ちょっと待て、さっきなんて言った?」


「我々の覇道を阻むものなど?」


「いやその前」


「隔壁もタレットも自爆の準備もバッチリですよ?」


「そう、そこだそこ!私自爆機構なんて作ってないぞ!」


「あれ?言ってませんでしたっけ?やっぱり悪の科学者なら自爆ぐらいはしないとと思いまして」


「しねーよそんなもん!なんて事してくれてんだ今すぐ撤去しろ!」


「いやでも、万が一負けた時に自爆も出来ないなんて悪役として恥ずかしくないですか?それにレジスタンスも直ぐそこまで来てますし今からじゃ間に合いませんよ」


「誤爆したらどうすんだよ、....いや仕方ない取り敢えず手動起動のストップだけしとくか」


「あっちょっと!変に触ると起動しますよ?」


「は?そう言うことは早く言ってくんt」


「【.....あー、誠に言いにくくはありますがこの城は後五分で爆発します、中にいる人は早く逃げてね】」


「あぁぁぁぁ!なんて事してくれてんだ!これ停止できねーぞ!」


「勝手に触る方も悪くないですか」


「クソッ、もういい、取り敢えず早く逃げんぞ。ほら、助手も早くホバークラフトにメインコア移せ!」


「何だかんだ許してくれるんですね、やさしーい」


「今はそれどころじゃねーんだから早くろ、後の事は後考える」


「はい〜、それで目的地までの快適な運転をお楽しみ下さい」


「こうなったのお前のせいだけどな!」





**********


「と、言う訳です」


『どんな転生でもその人の自由。と言うのが私の持論ですが...、これは..何と言うか、これまでで一番ひどい転生ですね』


「やっぱり少し悪いことしましたかね、後でどうにかして謝まっておきましょう」


『ホントですよ、レジスタンスも目の前でいきなり敵の本拠地が爆発して驚いたでしょうね』


「いえ、それは無いと思いますよ」


『何故ですか』


「レジスタンスは俺が観測した限りだと全員基地の爆発に巻き込まれてましたからね」


『......』


「どうしました?」


『頭が痛くなってきたのでもう休みます』


「そうですか、お大事に女神様。ん?あっ!博士の転ッターアカウント見つけましたよ、

これで連絡を取れますよ」


『ちょっと謝罪に行くので、明日の予定は空けといてくださいね』


【....謝罪に使えるセリフ、をリストアップします】


『アレクサが貴方より賢い.....』

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