第61話「え」
え、なんですぐドワーフ王国に行けるかって?隣国?おしい。正解は
ちょっと遠いけど地下坑道でつながっているから、でしたー!遠いって言っても馬車で2日ってところよ。うちの馬車なら一回ストップすればオッケーだわね。
坑道なので窒息が心配かもしれないけれど、きれいな空気を生み出す魔物?を繁殖させているから問題なし。2国間をつなぐ坑道だからメッチャクチャ大きいしね。
坑道を照らす明かりは魔導で生み出された明かり。何でも空気中の魔素ってやつを吸収して光るからほとんどメンテナンスフリーらしい。
魔素かー魔導学も盛んなのかな、勉強したいね。そろそろスキル『知識の泉』取れそう。
馬車を走らせえーんやコーラ、坑道を抜けるとありました
巨大な山が。あ、そうか、採掘してるのね、なるほどね。親方どこじゃーい!
幸い山の麓に巨大な都市があったので事情を話して入都。こっちは無骨だけど機能美があって綺麗だねー。似てるけど違う美しさに惹かれ合うのかもしれない、ね。
でもさ、私を見かけるたびに
「よ、ドワーフ」
「狐のドワーフか珍しいな」
「遊びに来たのかドワーフ」
ドワーフドワーフ呼ばわりするのは止めてほしいかなー!自分らの種族名をなんだと思ってるのかなー!
業務は急げとばかりに早速親方と面談することに。王冠だけ着用してご対面。あ、エルフドワーフさんだ。
「よおドワーフ、話はなんだ?」
「その姿でやっぱりその話し方なのかー!」
「まあ気にすんな。それでなんだ、王様が来てるってことは戦争か?」
「なんでそうなる。友好協定と交易協定を結びに来たのよ。ドワーフと交易できればついでにハイエルフと交易できるしね、そういや知ってる?リットリオとデノンが結婚して子供を身ごもったのよ、仲人は私ー☆」
「まじかー!あのデノンがそうか!リットリオも良いやつ選んだな!お前凄いな!よし友好と交易協定結ぼう。ただここはサガットから遠いぞ。飛行船も飛ばねえ。」
「今の所ドワーフのはぐれ街ググルガンで中継して私の王国サカキってところで捌こうと持ってるの。そして可能なら兵士の武器防具も生産してほしくて」
「あーあそこか。あそこならハイエルフが運べばなんとかなるな!うちの武器防具は最高級だが支払えるかな?一人あたりサガット金貨200枚は覚悟してもらうぜ。その分後装式魔導銃や魔法使いに持たせる魔法銃とか、色々あるけどな!」
「そこはハイローミックスでやるわよ。魔法使いが使う魔法銃ってなんなの?後装式魔導銃はなんとなく凄さがわかるけど。」
「魔導銃は自分の魔力かMPタンクの魔力で鉛の玉を打ち出すだろ、魔法銃は無属性の魔法の弾丸を魔力で作成して打ち出すんだ。接近して魔法使いが遊兵になるのをギリギリまで防げるんだぜ!凄いだろ!」
「
トントン拍子で話は進み、ブキョーやサガットに売り出す武器防具の仲介をサカキ国がすることになりました。仲介料で飯が食える。研究にも来てくれるみたい。
「そうなると、やはり中継地点のググルガンは生命線だな。早い目に都市国家宣言してもらおう、リュウケンに領土宣言されたら厳しい」
「レイ様、少し休まれたほうが……」
「いやいや、最初が肝心だから。私だって15歳くらいまではこういうの学んでいたんだし出来るよ」
「……レイ様はなんでここまで旅をしてきたんですか」
「え、お気楽極楽旅だけど」
「今何をしてますか」
「え、国の発展だけど」
「目的変わってますよね」
「うん、まあ」
「どちらやりたいですか?」
「そりゃあお気楽旅だよ、何も考えなくてすむし。あっちこっち行けるし
と同時に国の発展もしないとなって思っているよ」
「それでは……どっちがなくなるもしくは変わりがやってくれるなら、どちらですか
「そりゃー国の発展の方だよーあはは、私高等教育受けたわけじゃないんだぞ☆」
アメジットは一度非常に鋭い目線になってから、すぐに天使の笑顔のような表情を作り
「…………わかりました、私が宰相になってこの手の話を一手に引き受けます。私はサカキに戻ります。レイ様は以前の、とは行かないでしょうが、お気楽旅を、どうか、どうか、どうか、お続けください」
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