第26話これがバージョン3、レプリカです


 晩餐会に間に合わせるように超特急料金でワンピースを仕立ててもらいました。肩出しマキシワンピか出身の地域の伝統衣装が晩餐会に出る際の衣服マナーなんですよ。出身地域の伝統衣装なんて持っていないので肩だしマキシワンピですね。


 3倍料金で本当に超特急で作ってもらいました。晩餐会が国王級なので全部絹製で金ぴかも付けて、アクセサリーで宝石類もかって250金貨。これでも交渉して安くしてもらってあるんだ。


 おいいいいい貰った金額の半分飛んだぞ。


 晩餐会は緊張でよく覚えてないけど末席に座らせてもらえて、メインディッシュの魚のソースの所に私が採ってきたヨダレを使ったようです、はい。


 ソースの説明の時に、伝説の素材を採ってきた凄腕ハンターとして皆様の前で紹介されたような気がする。あんまり覚えてない。お料理は美味しかった。


 帰って数日ぼんやりしていたら、ワン・トーキ国家主席との2ショット魔導写真がおくられてきてびっくりした。こんなことしたっけかー!?繰り返すけどお料理は美味しかった。


 国家主席と2ショット写真をした、これは相当に凄いことらしく、ギルドの対応してくれる人がコンシェルジュなんかすごい総合世話係になったりしたよ。


「写真嫌いのトーキ主席と写真をお撮りになる、しかも2ショットというのはこれはもう名誉なことなんですよ」


 この方、コンシュルジュのヤミさん。女性でおっぱい仲間。童顔でかわいいなあ。


「ほー」


「あまりお分かりになっていないみたいですね……アポイントなんかもすぐ取れるようになります。」


「おらっしゃー!速攻アポイントだアポイント!」


 再度アポイント取るようにお願いしてから指名依頼をこなして数日過ごしておりました。そしたらすぐにアポイントが取れた。ありがとうワンちゃん。




 国家主席のお友達ってすげえわ。錬金術、科学術、両研究所合同で合う機会を作ってくれて、しかも目的を既に共有しているというね。


「錬金としては素材が気になりますね。通魔しやすい素材なのでしょう、そこを研究したいです。」錬金学


「科学としては魔導回路ですね。この回路パターンと回路の材質調査を行えばかなり研究が進むのではないでしょうか。」科学


「確かに魔導遺跡の発掘物にこのような球形状の物体がありますね。無属性の魔法を通魔させたことがなかったので一度やってみましょう、まだ生きてるものがあるかもしれない。」考古学


 おほー良い感じに進んでる。ちなみに魔導具は私から盗もうとしたことがバレてここに参加できてません。粛正されるのではなかろうか。それを聞いた錬金術の人が高らかに笑っていたので、魔導具と錬金術は仲が悪いんだなって思いました、まる。


 ちなみに今の目標はレプリカの作成。これが出来れば原理仕組みが分かったことになるわけで、応用のパワーアップが出来るようになるというもんです。


 研究ついでに採取もこなしてと、忙しい日々を送ること数週間、ついに浮遊するオーブまで作り上げることに成功。1つ解体してリバースエンジニアリングしたかいがあったと言うものです。


 冒険最初期は無駄に持っていましたが、どうしたって壊れるのでゆっくりと消耗したり、ボス戦だったセントリーガン魔法弾野郎で激しく損耗したりなどがあって在庫減ってきてましたからね、一個一個が今は貴重。





 相変わらず順調な採取。それで得たお金で、少し大きいリュックサックに買い替えたりマジックポーチ追加したり靴を新調したりしながら、数ヶ月ほど経過。18歳になっちゃったなあ。まあ研究改良が数ヶ月で済むとは思ってないよ。


 現在はバージョン2ブロック4くらいのところで、ある程度今のオーブと同じ事ができるところまで進んでる。属性付与と形状変化が無理だね。単純な体当たりならパワー増加してるよ。


 なのでリバースエンジニアリングに使うオーブコアを何個か追加で提供した。在庫がこれで10個になったけど絶対レプリカ作れると思うから。


 18になって数週間でワングがここに到着。あっちはあっちで魔導銃の改良の研究を軍部とするみたい。軍と、かー。さすが最先端の『武器』やな。軍は軍で研究施設持ってるんだよね。


「いやあデートも久しぶりだねえ。しかし来るの遅かったじゃない。やっぱり討伐1本というのは難しいんじゃない、ここだと」


「まあそうだな。20万都市の近くにモンスターが多いかと言うとさっぱりだというのが正解だ。地方に行ったりしたが今度は単価が安くなってな、稼ぐのに苦労したぜ」


「私が少し待てばよかったかな」


「そういうもんでもないさ。」


 二人で恋愛もの観たあとはランチして、遊んで夜はそのまま一緒に過ごしました。過ごしちゃったんだよ。


 というわけでワングの部屋代浮かせるためにもってことで相部屋で生活することにしましたよ。ワングいればウルフダインも余裕ですし、採掘も2人で30kgとか一日で採掘できちゃう。いやー2人って良いね(小並感)


 そして


「これがバージョン3、レプリカです。お試しになってください。」


「はい……うん、全部できますね、正にレプリカです。コピー成功ですね!」


 そう、出来ましたレプリカ。コピー出来た大きな理由はこれの製造ラインがあった遺跡が見つかったからなんだけどさ。出来ればいいの。


 でもこれで私が持っていたやつは古代魔導文明の遺産だったのがはっきりしました。まあ持たせてくれたときは説明する間もないくらい忙しかったからなあ。


 バージョン2ブロック4時点でパワー増加は出来ていたのでこれは言ってしまえば改良済み。パワーアップドレプリカ。なんじゃそりゃ。でもまあ私はこれを大量にもらってしまえば、あとは定期的に訪れて改良品を購入していけばオッケー。


 ここでやることコンプリート!



 あれ、ワングはどうなるの?





 レイ 無属性魔法剣士兼オーブ使い


 レイ Lv20 二つ名 野生児

 HP176

 MP60

 STR85

 DEX118 

 VIT73

 INT84 (魔力としての)

 WIL80

 CHA48



 スキル

 オーブ使いLv8 剣使いLv7 短槍使いLv4 


 無属性魔法Lv7 魔力転換Lv4 生活魔法 上級生活魔法(一部) 魔力操作Lv3


 言語学Lv6 魔導学Lv2 薬草学Lv8 生物学Lv2 鉱物学Lv2 交渉Lv3 知識Lv6 世界標準語 ペラペラなサガット語とブキョー語


 睡眠耐性Lv6 疲労耐性Lv6 空腹耐性Lv1 悪臭耐性Lv4 暗視Lv5 歩行力Lv6 根性Lv5 忍耐Lv5 忍び足Lv2  ダッシュLv3 スタミナLv3 行軍Lv3


 罠解除Lv1 解体作業Lv5 積載増加Lv6 肉体強化Lv5(ステ全てに+10) 肉体コントロールLv1(STR,DEX,VITに+3)


 動物調教Lv1


 お狐第六感Lv6 お狐耳センサーLv6 お狐鼻センサーLv5 お狐の目Lv4 お狐動体視力Lv4 お狐の疾走Lv6 お狐バランス感覚Lv4


 狩猟術Lv4 採掘術Lv2


 熟練採取人Lv2


 めくりLv1 しがみつきLv2 急所狙いLv2 受け流しLv0 バランス感覚Lv3


 ユニーク(カード表示不可能)

 お狐族 お狐の身体 お狐の機智 毎日少しの努力が出来る子


 装備

 晩餐会に行ける絹のマキシワンピース 高級なワンピース 宝石付アクセサリー   Eバデッドアーマー Eブリガンティン防具一式 Eドワーフ鋼のショートソード 

 リュックサック(30l、ぶら下げられる部位いっぱい) マジックポーチ(25l) マジックポーチ(40l) 質の良い野営セット 冒険装備一式 止め刺し用ナイフ 大型マチェット 魔法使いの黒いローブだったもの(布)


 数ヶ月単位で時間経ったから結構上がってるね。努力の成果だ!

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