オーブを強くする旅編~発明と気功、そして武侠の国ブキョーで大忙し~

第14話 オーブ

 とある日、冒険者ギルドにて


 レイ 無属性魔法剣士兼オーブ使い


 Lv17

 HP156

 MP50

 STR69

 DEX95

 VIT58

 INT74 (魔力としての)

 WIL70

 CHA41


 スキル

 オーブ使いLv7 短槍使いLv4 剣使いLv5


 無属性魔法Lv6 魔力転換Lv2 生活魔法 魔力操作Lv0


 言語学Lv4 交渉Lv2 知識Lv4


 睡眠耐性Lv3 疲労耐性Lv3 暗視Lv3 歩行力Lv3 根性Lv2


 罠解除Lv1 解体作業Lv3 積載増加Lv3 肉体強化Lv3(ステ全てに+5)  


 第六感Lv4 お狐耳センサーLv4 お狐鼻センサーLv2 お狐の目Lv2 お狐動体視力Lv2 お狐の疾走Lv4


 採取術Lv9


「うーん……」


「どうしたんですかそんなに難しい顔をなさって。トコトコ遺跡で結構稼いだのでしょう?」


「いや、オーブ使いがLv7にもなっているのに全然強くなっている感じがしなくてですね。どうしたもんかなと。」


「この表示は目安でしか無いですからねえ。潜在能力は高まっているのではないでしょうか。」


「うーん。オーブの使い方がもっとわかればなあ。あそうだ、魔法弾野郎に迎撃されてオーブコア結構壊れちゃったんで、生産してるところとか、そういうのないですか?」


「使い方と生産所ですか?さすがにそういうのは……基本的な武具なら情報がありますけれども。」


「まあそうですよね。」


「貴族の自衛装備に似たようなものがあったと思いますが、魔道具で魔力を必要としませんし使い捨てです。一応魔道具工房のラボをご案内しましょうか?」


「そうですね、一度訪れてみます。お願いします。」


 ということでラボに紹介とアポ取りをしてくださいました。


 指定された日にラボに。きんぴかなでかい建物やー!


 中に入ると受付のおにーさんがいました。村を思い出す。


「いらっしゃいませ、レイ様ですね、お待ちしておりました。」


 お、おう。既に準備が整っているのか、スムーズにとある研究室まで通されました。


「こんにちはー」


「こんにちは、私は魔道具研究部門のアンドレアだ。あなたがレイさんだね。詳細は聞いてないがギルドが紹介をするような面白いものを持っているそうじゃないか。」


「はい、えっとですね、オーブコアって私は呼んでいるのですが、こういうものですね。で、魔力を通すとこう、頭上に浮かぶんです。簡単な命令もこなせます。他にも云々かんぬん」


「ほー、これは面白い。一つ貸してくれないかね。……ふむ、私じゃ魔力を通すことは出来ないな。ロック機構でもあるのか。」


「私は使えるんですけど大まかなことしか出来なくて、もっとうまく使いたいなっていうのと、そのオーブコアをトコトコ遺跡の機械に壊されちゃって、どうにかして作れないかなーって言うので、ここに来ました。」


「ふーむ、少し調べさせてもらえるかい?可能ならリバースエンジニアリング、分解して構造を分析して、動作原理や製造方法などを調査したいのだが。」


「え、調べるのはいいですけど壊すのはちょっと……親の形見ですし。」


「そうか、それなら仕方ない。ではなぜご両親がこれを持っていたかわかるかい?」


「えーーっとー、ちょっとわからないです。裕福な家庭だったのはそうみたいなので、どこからか買ってきたものなのかもしれません。」


「つまりはわからない、か。」


「すいません。」


「いやいや。調べる前にざっと考えつくのはこれは貴族の自衛用の装備のオリジナルなのかもしれないっていうことだね。作った文献などがアレば扱い方もわかるんじゃないかな。」


「どこが発明したんでしょうか……」


「自衛装備の大元は東のチーニーという国だったはずだな。今はブキョーという国だが。サガット国より遠く東に離れている国だ。あちらの方は発明と気功の文化なんだよ。」


「お詳しいですね。」


「学者は知識を貯め込むものなのさ。じゃあ調べさせてもらうから、また後日来てくれ。」


 おいとましまーす。ある程度手がかりつかめるといいな。



 そういえば魔法弾野郎は冒険者ギルドでセントリーガンとして危険モンスター扱いされていたみたいで、それを撃破したことによって少し名声をゲットできたような気がします。二つ名はセントリー殺しのレイだとか。


 まあそれでですね、王都の研究者連中の注目がセントリーガンのパーツに移っちゃいまして、スライム液が暴落しちゃったんです……もう1l30銀貨くらい、以前見たく2金貨をすぐ集められるような値段じゃない。スライムも乱獲で減りましたしね。下水にはいますけれども……


 なので2週間くらいお貴族様の採取依頼を受けてました。そう、こんな状況でも採取はする。採取マスター、レイ!ざっくり1金貨ゲットでしたね。貴族にとっちゃあこれくらい端金はしたがねなんだろうなあ。


 熊男の怪しい店に行って、魔法耐性があるチェインメイルとかの値段を探ってみましたが目が出るお値段だった。チェインメイル自体高かったし。

 特に分厚い革を複数枚重ねて作る『ハイ・ヘビーレザーアーマー』が一式35から40金貨なので、それを目標に貯金するかなー。今24金貨くらい。

 できれば革の間に金属板を1枚かませる構造のが防御が格段に良くなっていいんだけど、お値段も跳ね上がっちゃうんだよね、難しいところである。



 こんなことしていたら呼び出しがかかったので意気揚々とラボに向かいました、どうなってるんだろうなあ。


「つまりわからない、と。」


「うむ、調べられる限りでは調べたが仕組みが全くわからない。球形状の内部になにか仕掛けてあるんだろうとしか。恐らく錬金も絡んでいるんだろう、アレは本当に魔法だからな。時間をかけたのにこれですまない。」


「いえ……じゃあ錬金術ギルドに掛け合えば良いのでしょうか。」


「いやーどうだろう。完成品を持っていってもあまり意味がない。レシピがないものは作れないからな、錬金術は。」


「魔道具は似せれば似せた程度の動作はしますものね。せっかくなので見学に行ってみます、ありがとうございました。」




 さて、行ってみますか、英知の国サガット最高の頭脳が集まる、錬金術研究所へ。まずアポとろっと。

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