第29話


着々と街作りが始まっている。建築に詳しい人、土木工事に詳しい人に指示を仰ぎながら上下水道、石畳の道路、家々の基礎工事が進められている。

教会や孤児院が学校として子供全員そこで教育も受けれるようになった。小さい子供達は保育園として別の建物を学校の横に建設している。


同時並行で畑や田んぼを作る為、土を掘り起こし、腐葉土を混ぜ肥えた土地作りを農家の方に指示を仰ぎながら作っていく。


街を覆う壁の建設も始まっていく、一軒家の地下の宇宙船ドックから宇宙へ飛びたてるようにその間には何も建設しないで綺麗な更地になった。

2000人近い男達のマンパワーはやはり凄い1ヶ月も経てばほぼ全ての建物の外観が出来てきた。

当然、全ての建物の屋根は太陽光パネルで埋め尽くす。月面基地に行けば腐るほどパネルがあるので大量に持ってきて改造して使っている。

クラウディアの外側を周回している宇宙ステーションを利用して各国の監視も出来るように一軒家の地下に司令室のようなものもマリンが建設中で

防衛面でも心配がなくなってきた。



「ショウさん、やはりここの住人だけではなくクラウディアの人達で困ってる人がいればここに連れてくる事も視野に入れて商人と取引していかないといけないと

思うんだけどどうかな?」


「そうですね。ここの人達だけではいずれ限界がきますね。ただ一斉に街に入れてしまうと管理もできなくなってしまうから、まずは少人数から始めたらどうですか?」


「そうですね。まずは知り合いの人のいい商人から当たっていきますね」


「うんうん、それがいいですよ」とニッコリ笑ってる。


と、こんな具合に2人は話し合っていく。


「あと、いつまでも一軒家というのはちょっとと思うので何かないですか?」とレイが困った顔で聞く。


「じゃ・・・指令棟でどうですか?」「あ じゃそれで!」と指令棟になった。


後は、街の名前なのだが、「アースでどうだろうか?」とレイが言うと「それがいい」とショウがニコニコ返事をした。


「それともうひとつ頼みが・・・・・」


「じゃ自分はグランツに戻り、自由に色々またやっていきます。またこっちに来ますのでその時はまた世話になりますね」と言うとショウは仲間達とグランツに戻って

いった。







【ショウサイド】





「セキトさん、ザンテさん、ロッドさん、ソフィアさん、ノスイグさん一緒に旅にでますよ!コウさんとアンナさんは留守をお願いします!」と言うと


全員が「はい!」と良い返事をしてくれた。早速準備をして旅に出かける。

旅の目的は困っている人をアースに連れてくる事、もう一つは・・・信頼できる仲間をもっと増やす事を頼まれた。

財は人!人材はお金では買えないね。それと同時に各国の情勢を探ることかな。まぁ元は営業、マーケティングをしっかりやらないとね。

ギルドの依頼もこなしつつ旅を楽しみ美味いものでも探していきますか。




準備も終わり旅立ちの日、レイさんやミナさん、マリンが見送りに来てくれた。

急ぎの旅でもないのだが、1年や2年はかかるだろうと覚悟を決め旅路に着くのだった。








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