第28話
【レイサイド】
アイテムボックスから発電機、ガソリンの入ったドラム缶、チェーンソーを出して一軒家周辺の木をガンガン切り倒していく。ミナは倒れた木を枝打ちして丸太にしていきマリンが運んでいく、ある程度刈り取った所でミナが重機を出して切り株を掘り出し土をならして整地にしていく。
ある程度広場が出来たところで宇宙船に乗り皆を迎えに行く事にした。
月面基地に行くと皆待ってましたとばかりに荷物をまとめてすぐにでも乗り込めるようにしていた。
荷物を宇宙船に乗せ皆を乗せると子供達は目をキラキラさせながら宇宙旅行を楽しんでクラウディアまであっという間に着いたのだった。
一軒家に着くとショウさん達も来ていて歓迎してくれている。
「今日からここが俺達の居場所です。俺達はここに国を作ることにしました。皆さんよろしくお願いします」と言うと、おおおおおと歓声に包まれる。
とりあえず寝床の確保と食事の確保の為、大型のテントやエアベットに空気を入れて寝床を作っていく。
食事は自分達でパンを焼いたりショウさん達が持ってきてくれた猪肉や熊肉を焼いてBBQのようにしたり、スープを作って配給のように配っていく。
皆、地上の地面に足を降ろして座ってご飯を食べるのが嬉しいのか、はしゃぐ者、泣く者、笑う者等、誰もやりすぎても何も言わず地上での食事を楽しんでいた。
その時、皆から「国を作るには代表が必要だ!皆はレイさんやショウさんがなってくれると嬉しいと意見が出ているよ。やってくれると嬉しいんだが・・・」
と意見が出たので話し合って決める事を約束すると皆嬉しそうにしていた。
「明日からは家作りや街作りです!どこにも負けない位最高の街にしましょう」と言うと『おお!』と返事を皆はして簡易の寝床に潜り込んでいった。
「ショウさん俺は土地勘や昔のクラウディアは知っているが、今のクラウディアはわかりません。是非色々教えてください」と言うと
「いやいや、レイさんが行って帰って来るまでそんなに経ってないでしょ?そういうことは臨機応変に何かあれば話しあっていきましょう」と微笑んで言ってくれる。
頼りになる先輩だ。
「わかりました。じゃそういうことでいきましょう」と言うとショウさんが話しをしたいと一軒家に行く事になった。
「レイさん、国を作る事に自分は前面的に賛成ですが代表となる王を決めないといけません。それはレイさんにお願いしたいんです」と言ってきた。
「いやいや、俺はこっちの世界では商人で・・・一般の人族です。王なんてとてもとても・・」と断ろうとすると
「いえ、レイさんは地球では有名野球選手、さらに5000人近くの人を月面基地まで導きこの地まで連れてきたお方です。自分はレイさん!あなたを支えていく!
そう決めました!」と言って譲らない・・・。
「わかりました。では、2人で王になりませんか?」「え!?2人の王?」「わかりやすく言うとダブルキングシステムです!」
「え!?何ですか?その中学二年生が喜びそうなシステムは?」とゲラゲラ大笑いのショウさん。
「もう・・・解りましたよ あははは で、そのダブルキングシステムって、クククッ な、なんですか?」と泣く位笑ってる・・・・。
「いやいや、そこまで笑わなくても・・・・まぁ2人が国の決定権を持っていて決まり事は裏切らない事、嘘は言わない事、
どちらの許可を取らなくても判断して決定して行動してもいいと言う事です」
「なるほどね。だけど、もし何かやる時は相談はしましょう。そうしないと何が起きてるか分かんなくなりますよ?」とショウさん
「わかりました。では、相談してなんでもやるようにしましょう!」と言うと「わっかりました!」と言って今後の行動等を話していく。
まずは、街を作り上下水道を確保、太陽光パネルを腐るほど持ってきてることを言うと電気を作ることを提案、さらに石畳の道を作り等々当面の目標を話しあった。
こちらの現場は俺達がやる事にし、魔物狩りや食材の調達はショウさん達の担当で決まっていった。
大まかな事柄が決まった後に牧師さんやシスターや他の大人達を呼んで決まり事を話していくと手伝うと手を上げてくれる人が全員だった。
但し、シスターや女性の方達には子供達の世話をお願いして、この場でリーダーを俺とショウさんがやると言うと皆そのつもりだったと賛成してくれた。
明日から本格的に街作りになっていく、ショウさん達と力を合わせていい街にしようと心に決めるのだった。
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