第27話
【ショウサイド】
レイさんから話しを聞くとどうやら月には約5000人の人々がおり、クラウディアへの帰還を望んでるとの事だそうで、受け入れ体制を作らないといけない。
皆に異世界から?過去の地球から?来たことを話しセキトさんと会うまでの事を話す。驚いたり納得したりと様々な表情を皆していたがちゃんと話しを聞いてくれた。
さて、どうしたものかと考えているとセキトさんが、
「主殿、どこにも属していない土地に国を作ってはいかがか?」と言う。
「そんなこと勝手にしてもいいのですか?」と聞くと、ザンテさんが「作っちまえば何も言えねぇだろ?」と言う。それもありか!?「レイさんと相談してみるよ」と言って話しをまとめた。
【レイサイド】
グランツの自宅に行ってみると飲んだくれて帰る前のままだった。あ~帰ってきたんだ・・・・。
溜め込んでいた白金貨や宝石なども無事だった。ミナに自宅を見られ少し恥ずかしかったがミナのほうは嬉しそうだった。
アイテムボックスに全部入れてショウさんの家に向かうことにした。
レイがショウの家に着きショウは国を作りたい事、そこを約5000人の受け入れる土地にしたい事を伝えるとレイも一緒に喜んで国を作る事に理解を示す。
地図を開き場所を何処にするか決めるときにレイから提案が出た。
「この場所に神様が作ってくれた一軒家があるはずなんだ。そこへ行ってみないか?ショウさん」と言うと、
「そんな場所があったのですか。解りました、向かってみましょう。宇宙船は目立つので、セキトさん頼んでいいですか?」とセキトに聞く
「あい解った主殿!」と快く引き受けセキトの背に乗り向かってみると、「あった!あの一軒家だ!」と山奥にポツリとある一軒家に降りていく。
指紋認証の所で、
「ショウさんもひょっとしたら登録されてるんじゃ?」とレイが言う。ショウが指をかざしてみるとカシュと音がして玄関扉が開いた。
やっぱり!とレイが納得し、ショウ、レイ、ミナ、マリン、セキト、ザンテの6人が入っていく。
「ショウさんここを拠点にこの森を切り開いて国作りはどうだろう?物凄く広大な土地、山々が天然の要害になるし、魔族からも人族からも離れてるから攻められにくいし山水が流れ込む湖もあるし、そこから流れる大河もある。いいんじゃないかな?」
「確かにいいですね。じゃここを拠点にしましょう。交易はグランツですればいいでしょうしね」とショウは言うと今日は一旦帰りショウの家で泊まる事にした。
【ショウサイド】
翌朝、自分はギルドにワイバーンの報酬を受け取りに行きここを離れることを告げる。
買取をしてもらいにまた来る事を話すとギルドマスターは嬉しそうな顔をしていた。
家に着くと門に見慣れないじいさんがいる。
「自分はここの家主ですが、何か用ですか?」とじいさんに聞くと「旦那がワイバーンを倒したお方で?」と聞いてくる。
「そうですが何か?」と言うと片膝を着き頭を下げ「生涯使える主とお見受けしました。是非我をお仲間にお加え願いませんでしょうか?」
と聞いてくる。と・・・・猿人族を仲間にしますか?yes/noと頭に浮かんだ。
「なぜ仲間になりたいんですか?」と聞くと「我が一族は何者か判らぬ者共に滅ぼされました。我は命からがら逃げたのですが、敵の去っていく姿を見た時ワイバーンに乗って行ったのです。そのワイバーンの匂いを追ってあの大群に行き着きどうやって倒そうか考えていた所、ご主君が倒されたのをお見かけしご主君の匂いを追ってこの家に着いたのでございます」
ふむふむ、ちゃんと理由や動機があるのか・・・「名前は?」と聞くと「ノスイグでございます」と答えた。
鑑定を使ってみる。
氏名:ノスイグ
年齢:217歳
職業:文官 軍略士 魔法使い
火魔法SLV10 水魔法SLV10
とあった。軍略士ってなんだろう?まぁいいか!
「では、ノスイグさんよろしくお願いします。契約しますね」と契約することになり家の中に入って皆に紹介することにした。
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