第26話


頭が混乱している。転生したはずの俺が元の世界に戻っている?いや、ここは月面基地だ。俺は過去に飛ばされていたということか?タイムスリップ?

考え事をしているとミナが「レイ、大丈夫?」と声をかけてくれてるので慌てて大丈夫と言うと安心した顔になったので真相を話してみるとビックリした顔になった。


確かめねばならない!そう決意して皆のいる広場に向かった。


皆に地球は影響がない事、汚染が無い事と食事がキチンと取れるようになってから様子を見に行く事を告げると「わーーーー」と歓声がおこった。







目覚めてから1週間が経ち、出発する事にする。ミナとマリンと3人で偵察する事に皆同意してくれた。

宇宙船に乗り目指すのはザーク村ではなく、自宅のあるグランツに行こうと提案するとミナもマリンも納得してくれた。

どんどん宇宙船が地球?クラウディア?に向かっている懐かしい景色が見えてきた。














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「兄貴~今日も月が綺麗ですぜ」とザンテさんがガラにもなく男前な事を言ってる。


見てみると本当に綺麗だ・・・・・ん?黒い点が近づいている・・・・なんだ?宇宙船??


「ザンテさんあの黒い点近づいてるよね?」と言うと「近づいてますぜ、ありゃなんだ!?セキトの兄貴にも知らせてきやす」と走っていった。

皆が庭に集まり、黒い点というかもう宇宙船に見える。


「皆には後でしっかり説明するが、あれの正体を自分は知っています。宇宙船という船で月からクラウディアに向かって来ています。

もう少し見てどこに向かうか確認したらあの船に接触してみたいと思います。意見はありますか?」と言うと皆渋々納得してくれた。


「必ずちゃんと皆には話すので納得できないでしょうが今はよろしくお願いします」と頭を下げた。


「主殿もきっと訳があるのであろう?皆あとで説明もすると言うとるし、こんな主殿見た事ないぞ」とセキトさん。皆ウンウンと頷き納得してくれた。


宇宙船を見るとどんどんグランツに近づいてくる。急ぎ門から出て郊外で様子を見ていたらゆっくり近くに下りてきた。












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降りる所を探してみたら人や獣人なんかが近づいてきている。


「あの人達こっちに来てる。ここで降りていいかな?」と俺。「うんうん。いいと思うけどヤバイ事になりそうだったら逃げちゃおう」とミナが言い納得して

降りる事にした。












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光が宇宙船から降り注ぎ3人が降りてきた。

自分が


「あの~すいません。自分は雨森蒋と申しますが地球の方ですか?」と聞くとビックリしたような声で


「はじめまして、雨森レイと申します。こちらは妻のミナ。アンドロイドのマリンといいます」と帰ってきた。ビックリした。同じ雨森姓??偶然か?そんな訳はない!


「もしかして・・・白髪白髭の?」と聞くと「え!?」「あなたも?」と聞いてくる。やっぱり・・・じい・・神様!


「じゃ我々は導かれたんですね」


「ええ、ですが俺達は1000万年前の地球からコールドスリープで眠ってこちらに来たのです」


「え!?それは・・・」


と自分達とレイさん達の今までの事を話始め、夜が明けるまで話しを続けた。







2人の青年の運命が交差した瞬間だった。











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