第24話
さすが神様が造った宇宙船だ。何回か攻撃を受けたのだが結界という名のバリアというものが展開しことごとく防いでいく。
宇宙空間に出ると攻撃も止み月面到着した。
マリンに聞くと宇宙服を着なくても宇宙船とドックと呼ばれる宇宙船を繋ぐ中継基地のようなところがあり、マリンが先行して空気発生機を稼動させるという。
任せる事にして宇宙船の皆に話して休憩していると、マリンが帰ってきた。
「空気発生機、稼動成功しました。30分後入る事が出来るようになります」
よーし!よしよし。これで生きていける!
ドームに入ると棺のようなカプセルがずらーっと並んでいた。
皆で荷物を運び喜んでいたらマリンから食料生成装置の稼動も成功したと聞き皆歓喜している。
空気発生機と同時に水も出来てきているし、これで当分は生きていくのに心配はないだろう。
地球の様子を見る為の管制室があるらしくミナとマリンと3人で行ってみることにした。
巨大なディスプレイに9画面の地球の様子が映っている。
かつての青い美しい地球がどんどん様変わりして各地で爆発の炎が上がり、死の灰が降り注ぎ人々は逃げまどいウィルス感染した人はゾンビになったり、魔物のような動物に蹂躙され、もう文明等なくなってあとは惰性で兵器を使っているだけだ。
その兵器も使い終わるのは計算によると、後数日になるとマリンが教えてくれた。地球の人々はもう月には来れないようだ。
地球の汚染が無くなるのはいつになるのかマリンに聞いたら、800~900万年かかるそうだ・・・。
広場に戻り皆にそのことを伝えると、皆ガックリとうな垂れてため息をついていた。
マリンにコールドスリープについて聞いてみることにした。1000万年位寝れたら地球に帰れるかもだしね。
答えは改造しないといけないということだった。資材置き場に行くと物凄い数の部品が置いてある。
使わないコールドスリープも部品取りに使えば、今の倍以上の数の人数を眠らせることができるらしい。
皆に、この事を相談するとやはり地球に帰りたいようでコールドスリープを改造して使うことを了承してくれた。
今は2000人位いるのだがコールドスリープは倍使える。だったら後2000人地球から連れてきてはどうか?と皆に話すとそれがいいと地球の生き残っているわずかな人々を助けに俺、ミナ、マリンで向かう事にした。
ミナと2人で話し合い大人の都合で困っている泣いている子供達2000人を探そうと言う事になり、世界各地の孤児院や小学校など回る事にした。
世界各国の孤児院後や、日本の児童施設、保育園、幼稚園跡を次々レーダーでチェックをつけて探していくがほとんど破壊されている。
空気の汚染も酷い・・・人間の反応も探してみようとレーダーと照らし合わせると・・・・いた!
早速向かうと東の連合国の各国にシェルター付の孤児院がいくつかありそこへ行く事にする。
助けたいが放射能をどうするか話していたとき、マリンが「放射能を除去するマスクなら1000個ほど船の資材置き場にありますよ?」との事!
やった!この分なら子供達を助ける事ができる!早速俺が降りていき説明することにした。
中に入れてもらうと、マスク姿に皆ビックリしている。
「皆さんを救いにきました!ここには何人の子供達がいるのですか?」と聞くと、
「ここには1000人前後の子供達と147人の大人達はいます。外はどうなっていますか?」
「外はもう人が住めるような環境ではありません。なので未来のある子供達を助ける為に来ました。月面に船に乗って行きます!行こうと思う大人の人達は準備をすぐに始めてください」と話しマスクを着けてもらいどんどん宇宙船に乗せていく。
シスターの大半は行く事になったのだが、シスター長と牧師の2人が祈り続けて残るという・・・そこで俺は、
「この船は神様が作ってくれた船なんですよ?皆で行きましょう。生きていればまた祈ることができます!」と言いなんとか説得でき宇宙船に乗せることができた。
後850人なんとか救わないと!と思い急ごうとするのだがマリンが体内の感染を調べると言い出し調べる事にした。
マリンが全員に全身レーザーみたいなサーチといわれるものをかけていく、2~3人放射能の汚染があったらしいが微量ということで除去に成功したみたいでよかった。
防護服を片付け次の子供達を捜しに色々な大陸に行く。
アジアの大陸は全滅・・・・西も東も大陸は全滅・・・世界中ほぼ全滅だ・・・。
アジアの経済大国にも行ってみたが、もう街はぐちゃぐちゃだった・・・コアラが有名だった南に浮かぶ大きな島国に向かうとレーダーに反応がある!
慌てて向かうことにした。シェルターがあり無事だったようだ。
同じように降りて行き説明すると皆来るとの事だったので早速準備して乗せて行く、ちなみにここには大人、子供合わせて800人前後だった。
マリンの身体検査も終わり、まだ、大人達の生き残ってるシェルターもあるのだろうが俺はここまでと判断して月面に行く事にした。
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