第23話


ミサイルが着弾したニュースが連日報道されている。

あの国によると誤発射してしまい着弾したと苦しい言い訳をし、大国はあの国の宣戦布告と受け取り開戦宣言をする。

この国は大国と共に戦い補給等行い支援する立場にいた。


その矢先またも、あの国からのミサイルが東京に着弾し爆発した。

この国は第二次世界大戦以来の戦時に突入してしまう。


日本プロ野球団体は公式戦はもうできる状態ではないと判断、今シーズンの野球は中止と判断した。

大国の軍によるあの国への攻撃が始まるが、その隙にアジアの大国が尖閣諸島を奪い北の大国が北海道に向けて進軍を開始、その行動に、東の連合国が激怒。

第三次世界大戦が勃発した。







この国にいることに危機を感じた俺は、母国となっている大国に嫁のミナと共に拠点を移した。神様が用意してくれた戸籍の住所に向かうと、物凄く山奥なのだが、一軒家がぽつんと建っている。

早めに日本円をドルに換金したので、大暴落前だった為多少の損で済んだらしい。こういうことはミナに任せて正解だった。


一軒家に行くと、鍵は指紋認証になっている。なんてハイテクなんだ・・・と思い手をかざす。


「とりあえず、着いたね。一息つけそうだから、荷物降ろしてゆっくりしよう」


「ええ。そうね」


と、完全に2人は疲れていた。

ソファーに座ると即寝息をたてて寝てしまった。



その間にも世界は動いている・・・・アジアの経済大国はあの国、アジアの大国、同盟から脱退したかの国、北の大国から攻撃を受ける。

大国、東の連合国、アジアの大国から独立を目指す島国、南の大国、まだまだ増えているがアジアの経済大国の味方をしている。


大国がミサイルを撃ったあの国に向けて核攻撃をするとアジアの大国が大国の本土に核攻撃、通常のミサイル攻撃をする。

その余波で色々な施設が破壊されるのだが、細菌兵器やウィルス兵器の工場も爆破されてしまい、極秘で研究していたゾンビウィルスも拡散してしまう・・・。


大国も報復措置でアジアの大国にむけて核攻撃や無数の通常兵器も止め処も無く打ち込んでいく、その過程でアジアの大国の極秘施設のキマイラ計画研究所も破壊されドラゴンもどきやオルトロス、ケルベロスもどき、やまたのおろちのような首のいくつもある竜等禁忌の研究施設からどんどん逃げ出していく。


アジアの経済大国の宇宙開発機構ジャッサ、大国の宇宙機関ナッサ、ここも最優先で攻撃され全部が破壊され、世界が混沌としてきた。





目が覚めると山奥の一軒家で隣にミナが寝ている。疲れて寝ていたか・・・これからどうするか・・・そう悩んでいると、部屋の奥のクローゼットが開き「ご主人様はじめまして」と女の子が出てきた!

ええええ!?と思っているとミナも起きてくる。「その子は誰?」と聞いてくるが「俺も知らない」と言うと俺の後ろにさっと移動する。


「あなたは誰ですか?」と聞くと、「私は創造神様に作られたアンドロイドのマリンと言います。よろしくお願いします。ご主人様、私はあなたが来るのを待っていました。後、1~2週間でこの地球は人族によって破壊されてしまいます。その前に、この家の地下の船で月面に向かって頂きたいと思っております。ですので、この1~2週間で物資等揃えて頂きたいです」


と言うとホロビジョンと言うのだろうか映像が現れた。


「レイ。久しぶりじゃのぉ。マリンに会っているということは地球はそのように動いたのじゃのぉ、残念な事じゃ・・・マリンの言うた通り準備をして月を目指すのじゃ

色々辛い事もあると思うががんばってのぉ。ところでお前さん達は夫婦になったんじゃのぉおめでとう。ミナさんにも加護を与えておくからがんばるんじゃぞ」

と言って動画は消えていった。


ミナが「あれはどなた?」と聞いてくる。自分が異世界から来たことは結婚前に話していたので、こちらの世界に来る事をしてくれた神様だよと言うと凄くビックリしていた。ステータスやアイテムボックスがミナにもある事を伝えるとさらに、ビックリしている。


マリンにここの管理を任せ、早速ミナと2人で近くの街で食材や工具、太陽光パネルや装置、ありとあらゆる思いつく買える物をお金の限り買いつくしていく。

1つの街だと怪しまれるので隣街でも買い物を続け帰った。


帰るとマリンが地下に案内してくれ、船を見たのだが3人が乗るにはめちゃくちゃでかい船だった。

ミナの両親や親戚に連絡を取りアメリカに呼び寄せる。連絡が取れるチームメイトやその家族を呼び寄せる。

家の周りには2000人規模の人々が集まり物資や食材等積み込んでいる。宇宙船の操作はマリンがしてくれる。準備が整い発進した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る