第18話
冒険者ギルドで借家のことを聞くと、商業ギルドが不動産や借家の契約をしてるということで場所を聞き向かうことにした。
商業ギルドに来てみると冒険者ギルドとはまったく違う雰囲気で、役所のような感じだった。
「すいませーん。借家を借りたいんですが」というと「こちらです」と案内してくれて行ってみると女性二名が座って仕事しておりそのうちの一人が対応してくれた。
「借家を借りたいんですが物件等見せて頂きたいのですが?」と聞くと借家は今5件しかなく凄く大きい家が2件、大きい家が1件、普通の家が2件とのことだった。
普通の家の間取りは日本風に言うと3DKの平屋に庭は洗濯物が干せる程度、家賃は1ヶ月銀貨15枚。
大きい家は、使用人用の家が3LDKあり庭に獣舎もある。二階建てで畑も作ってOKで2階に4部屋、1階に3部屋に台所リビングも広いとの事となんと風呂があるらしい。
家賃は月金貨1枚なのだが買い取りなら金貨100枚らしく、持ち主が早く売りたがっているらしい。
凄く大きい家は聞かずに大きい家を見せてもらいに出かけると・・・でかい!ハリウッド俳優の豪邸のような感じをイメージしてしまった。
そこに、家主も現れて「今買ってくれるなら70でいいよ?」と言ってくれる。なんで安くなるのかと聞くと税金が毎年金貨2枚で無駄になっていると説明してくれた。
なので、皆と相談して購入することにし商業ギルドで手続きをして契約し鍵を受け取ると皆大喜びしていた。
なんと、異世界で一軒家買っちゃったよ。手続きが終わり商業ギルドを出るときに元家主さんだったグローさんが話しかけてきた。
「本日はありがとうございました。近くでグロー商店という店をやってるので、よかったら色々見に来てくださいね」と笑顔で営業して帰っていった。
早速、購入した我が家に皆と行くと色々見えてなかったものが見えてくる。庭の雑草とか井戸の位置等手入れしないといけない所が見えてきた。
「兄貴~色々これは直さないと使い物にならねぇ。セキトの兄貴もそう思うだろ?」とザンテさんがため息をつく。
「でもまぁこれだけの屋敷は中々ないのではないか?」とセキトさん。ソフィアさんは「ここに住めるの??すごーい」と目をランラン輝かせている。
「まぁまぁ皆さんここを買いましたが永住する訳でもないですし、あくまで拠点ですし4人で住むのですが4人じゃ手入れや管理もできないので明日にでもサッズさんの所で手入れできる人がいないか相談してみましょう」
と言うと「さすが兄貴!」とザンテさんが背中をバンバンと叩いてきた。イタイよ・・。
もう夕方になっていたのであわてて日用品の買出しに自分とソフィアさんで向かうことにし、セキトさんとザンテさんには家の雑草を抜いてもらうことにした。
営業されたのを思い出しグロー商店に行くと、雑貨や衣料品、調味料まで色々売っている。ショッピングモールみたいな感じかな?
4人分の寝具とタオルだの石鹸だの歯ブラシだの生活必需品を買い揃えていく。「アイテムボックス持ちですか!」等驚かれもしたが、「容量は少ないので~」と答えたりしながらかわしていき買い物を終え帰宅した。
帰宅すると草刈の2人は見事という位、綺麗に庭の草刈を終え剣と素手で戦闘訓練をしている。
「主殿おかえり!」「兄貴おかえり!」と厳つい声が聞こえる。ブンブンと両手剣を振るセキトさんと、それをかわし拳を入れようとするザンテさん。
間一髪で両手剣を寸止めしたセキトさんに軍配はあがるが・・・「同じ武器を持って戦えばザンテに勝てるかどうか・・」とセキトさんが言うと「セキトの兄貴には、まだまだ勝てん」とザンテさんが言い。お互いがあはははと笑い合っている。戦闘民族と言うべきか・・・と思いながら自分も笑っていた。
各部屋の掃除をし、ベットや寝具のセットしたり、かまどの灰をかき出したり拭き掃除等しているとあっという間に日が落ちた。
腹が減ってきたので買ってきた鶏肉や野菜、調味料をソフィアさんに渡し料理をして貰うことにしたのだが・・・めちゃくちゃいい匂いがしてきて、全員が台所に集まってくる。それを見たソフィアさんが顔を真っ赤にして「皆さんもうすぐ出来るのでリビングでお待ちください」と言っていた。
そのやり取りがおかしくてクスクス笑うと、さらにまた顔を真っ赤にしていた。
夕食はスープ、鶏肉の塩焼きとアイテムボックスから出したパンとエールで皆でワイワイ食べる。ソフィアさんの料理は最高に美味かった。
さすが料理スキル持ちだなぁ~。風呂も順番に入り、部屋決めをして自分の部屋で気になることもあり「ステータス」と久々言うと
氏名:雨森蒋
年齢:20歳
職業:侍LV6、テイマーLV3、???
体力∞
力???
知恵???
知識???
魔力???
俊敏???
運???
スーパーグレーターヒールSLV∞
鑑定SLV5
魔法:全属性
従魔:竜族:竜人 セキト
従魔:獣族:虎人 ザンテ
一ノ太刀SLV3 二ノ太刀SLV3 三ノ太刀SLV3 回転斬りSLV2
精神耐性∞
となっていた。色々上がっている。鑑定SLV5になってるから詳しく見れたのかな?セキトさんだけちゃんと見てないので呼んでみよう。
ということでセキトさんが部屋に来ている。「セキトさんちょい鑑定させてね」と言うとOKの返事を貰えたので見てみることしにた。
氏名:セキト
年齢:157歳
職業:竜戦士LV10
剣SLV10 槍SLV10 格闘SLV10
もう最強では?武神だね・・・「セキトさんめっちゃ強いですね」と言うと「まだまだ若い者には負けられん」と言いフンヌと息巻いている。
ありがとうと言い退室してもらった。
セキトさんもザンテさんも槍が得意なのか・・・武器も揃えないとなぁと思いつつベットに潜ると疲れてたのかすぐ寝てしまった。
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