幕間 魔王
ドックン ドクン
暗い闇の中、音がする。
ドックン ドックン
ウルサイ。
何も出来ない。
高く飛べる翼がほしい・・・・自由になれるツバサ・・・
暗い暗い闇。。。。闇。。。。
「チカラガホシイ?」
頭に響く・・・・
ホシイノハ・・・・
「チカラガホシイ?」
ウン・・・・
首がチクっとした感覚に襲われる・・・・
ドックン ドックン。。。。イタイ。。。イタイ。。。イ。。。タ。。。イ。
目が見えるようになった、耳が聞こえるようになった。
「声が出る。腹が減った」
手がある。足もある。。。。。でも、1人だ・・・・
ドックン ドックン この音はキコエル・・・・イタイ・・・・イタイ・・・
身体が引き千切られる。
目が覚めた。
目線が高い・・・・手がでかい。足も・・・。
近くの水辺で顔を見る。。。。化け物?
ああああああああああああああああああああああああああ
オカシクナル・・・・・。
手をブンと振ると岩が粉々に崩れる・・・・・・。
化け物になった。
腹が減ってきた・・・食べ物・・・・ウサギ・・・・掴むと死んだ。食べる・・・タベル。
オークと目が合う・・・・キタ・・・避けると、また来た。
軽く殴ると吹っ飛んだ・・・来なくなった。
ねぐらに戻る・・・・おかしな格好をし顔に仮面をつけた道化師がいた。
「力はどうだい?」 「オマエカ!!」本気で殴る・・・・殴る・・・が、当たらない・・・。
「ふははは、父、母に捨てられ、奴隷になり魔法の実験で両手、両足を斬られ、両目、両耳もえぐられ舌は抜かれ、歯さえ無くしたお前が、この薬で全身元に戻り魔物のような力まで手にいれたんだぞ。感謝されこそ恩を仇でかえすな!」
「我が望んだ事ではない!ふざけるな道化師!」と言って殴るが当たらない・・・。
「そのツノに熊のような身体、その力さえあればこの国さえも力で支配できるぞ。もっと力の使い方を覚えろ。魔物の王よ」
「何!?王になどなった覚えはないわ!ふざけるな!我は・・・我は・・・」殴る。本気で攻撃する。当たったと思ったら仮面に当たり仮面が飛んだ。
物凄く綺麗で抽象的な美男子のような顔が現れる。
「俺に当てただと? さすが魔王とだけ言っておくよ」
「俺はそろそろ消えるよ」と言って灰になって消えた。
胸に穴が開いてるようだ。。。イタイ・・・イタイ・・・ナニカガナクナッタ。
ワレハクルッテイル。
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