第8話 探偵VS怪盗
推理のモノ、特に探偵モノを書いている方なら、一度はやってみたいであろうこの対決。どちらを主軸にするのかは、書き手の意思に委ねられますが、僕の場合はやはり「探偵」の側に気持ちが行ってしまいます。特にその主人公が「少年」なら、尚更な事。今回書いた新作、「私、快盗少女は、特殊な道具で何でも盗みます!」は、その好敵手として書きました。
神出鬼没、狙った獲物は決して逃がさない怪盗こと、「快盗少女ティアナ」を主人公にした物語。そのテーマは「ロマン」ですが、それが犯罪である以上、「探偵」であるロードとは、ぶつかる運命にあります。物語の世界観(近代ヨーロッパ擬き)も、同じモノに設定してありますし。
近代ヨーロッパは(浅学ではありますが)、それまでの絶対王政が崩れ、「市民社会」が形成された世界です。そこでは様々な専門職が生まれたようですが、社会の中には多くの問題が生まれてしまいました。労働者の問題はもちろん、それを含めた社会不安など。現代にも重なる問題が、色々と発生したのです。
僕はそんな時代に生きていた彼ら(あくまで創作の世界ですが)、「探偵」や「怪盗」に「善」と「悪」を感じていました。探偵は善の世界を守り、怪盗は悪の世界を築き上げる。犯罪が不満の捌け口になっている世界は、どう考えても歪な世界です。人の物を盗み、それに称賛を与えるような世界は。
僕は(どちらかと言うと)人間の善を信じたいタイプなので、善側である探偵にはどうしても勝って貰いたいのです。推理は、人を生かすためにある。「探偵、ロード」の主人公、ロードは、その信念を持っています。一方のティアナは、「怪盗」を「ロマン」と感じ、その技術と特殊道具で様々な物を盗む泥棒です。
泥棒は(確かにロマンを感じますが)、やっている事はやはり犯罪。犯罪はその法律を以て、裁かれなければいけません。その意味では、二人の関係は「善」と「悪」、「表」と「裏」に別れています。
そんな二人がどのような勝負を繰り広げるのか? 現時点では全くの白紙ですが、そのアイディアができましたら、人生初(「アルティメット・バトラーズ」はある意味、二次創作ですから)のクロスオーバー作品としてカクヨムに投稿したいと思っております。
今回もまた、僕のエッセイを読んで頂き、ありがとうございました。やはり趣味全開の内容になってしまいましたが、物語を書いていく上で、このエッセイはどうしても書きたいものでした。「探偵」と「怪盗」の戦いは、やはり胸が躍りますからね。書かないわけには、行きません。次のエッセイもおそらく、趣味全開の内容になると思いますが、最後まで楽しんで頂けたら、幸いに思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます